21日、J2の11試合が各地で開催された。
今節最大の注目カードである首位・町田ゼルビアがホームに8位・清水エスパルスを迎えた一戦は、終了間際に劇的なドラマが待っていた。
前半は一進一退の攻防が続いた中で、先にゲームを動かしたのは町田だった。32分、ゴール前で相手のクリアが小さくなったボールを拾った平河悠が冷静にネットを揺らした。しかし、清水もすぐに同点ゴールを奪う。カウンターから乾貴士のパスを受けた中山克広がゴールを決めて前半を折り返した。
タイスコアで始まった後半も堅い展開が続き、なかなか次のゴールが生まれないまま時間は進んで行く。そしていよいよ、ドローでの決着が高まってきた後半アディショナルタイムも最終盤の90+6分に歓喜の瞬間が訪れる。攻撃参加していたCBチャン・ミンギュがエリア内で巧みなターンから右足を一閃。渾身のシュートがゴールに突き刺さり、町田が土壇場で勝点3をつかみ取った。
また、2位の東京ヴェルディはアウェイでレノファ山口と対戦。前半の早い時間帯にゴールを奪うと、後半はそのまま逃げ切り、順当に勝点3を積み上げた。大分トリニータとV・ファーレン長崎の九州ダービーは3位と4位の上位直接対決となった。その中、ホームで優位にゲームを進めていた大分が前半に先制するが、後半に入り、一人少ない長崎が意地を見せる。セットプレーの流れからカイオ・セザールが同点ゴール。痛み分けに終わった。
さらに、監督交代がしてから初のゲームとなった大宮アルディージャはホームでベガルタ仙台と対戦。前半は主導権を握られ先制点まで許す展開となったが、ネジを巻き直した後半は攻める時間を増やしていく。そして87分にサイドを揺さぶった攻撃から山崎倫のプロ初ゴールで追い付き、敗戦は免れた。
その他の試合では、モンテディオ山形がブラウブリッツ秋田との東北ダービーを制し開幕2節以来の連勝を飾れば、ホームで栃木SCを破ったジェフユナイテッド千葉も今季初の連勝を達成。敵地でツエーゲン金沢を下したヴァンフォーレ甲府は4位に浮上し、藤枝MYFCは徳島ヴォルティスに3発快勝を収め、連敗を4で止めた。また、ロアッソ熊本は今季3度目の3ゴールで水戸ホーリーホックを粉砕。ジュビロ磐田といわきFCの試合は1-1で終わった。ナイトゲーム開催となったファジアーノ岡山とザスパクサツ群馬は、岡山が接戦をモノにし、8位に浮上した。
なお、3試合が開催されたWEリーグは三菱重工浦和レッズレディースが勝点3を積み上げ、次節での優勝決定に王手をかけた。
■5月21日開催 結果
・J2第17節
山形 2-1 秋田
大宮 1-1 仙台
千葉 1-0 栃木
町田 2-1 清水
金沢 0-1 甲府
藤枝 3-0 徳島
山口 0-2 東京V
大分 1-1 長崎
水戸 0-3 熊本
磐田 1-1 いわき
岡山 2-1 群馬
・WE第19節
新潟L 1-0 AC長野
浦和 3-0 千葉L
EL埼玉 0-2 I神戸
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