【プレビュー】最少失点の4位・奈良とリーグ2位の得点力で首位の鹿児島が直接対決！同勝ち点の鳥取vs岐阜など ｜ Jリーグ

前節は、松本山雅FCとの撃ち合いを制した鹿児島ユナイテッドFCが4連勝で首位に浮上したほか、テゲバジャーロ宮崎とFC岐阜が今季初の連勝を手にした。その一方で、試合開始前に昇格圏にいたAC長野パルセイロとカターレ富山が勝ち点を伸ばせず、それぞれ順位が後退。勝ち点2差に6チームがひしめき合う上位争いから今節も目が離せない。

今節の再注目カードは、土曜日に行われる勝ち点2差の4位・奈良クラブと首位の鹿児島による直接対決だ。

J参入初年度の奈良は、第6節から第9節にかけて4連勝で首位に躍り出たものの、第10節でFC大阪との”参入組対決”に敗れると、前節は讃岐を相手にドローと足踏みが続いている。連勝中は安定した守備をベースに4試合クリーンシートの山を築いてきたが、直近の公式戦3試合は複数失点こそないものの、失点が続いている。ここまでリーグ最少失点を記録する守備陣がリーグ2位の得点力を誇る鹿児島を抑え切れるか。この直接対決を制する上でのポイントになりそうだ。

対するリーグ4連勝中の鹿児島は、第5節・カマタマーレ讃岐戦（0●2）以降、負けなしをキープ。今、最も勢いのあるチームだ。前節も松本に対し、2度リードを許しながらも追いつく意地を見せ、そして90分、90+4分と試合終盤の2ゴールで逆転に成功。劣勢を跳ね返せるだけの得点力が好調ぶりを支えている。また、エースとして期待されるFW藤本憲明がリーグ戦での初得点をマークしたほか、FW福田望久斗やMF山口卓己といった2000年生まれの若手にもシーズン初ゴールが生まれ、さらに若い下部組織出身のFW武星弥は、公式戦では途中出場から3戦連発中と切り札の地位を確立し始めている。チームをさらに勢いづかせる選手たちが2020シーズン以来となる5連勝に導けるか注目だ。

日曜日は、勝ち点「14」で並ぶ13位・ガイナーレ鳥取と12位の岐阜が火花を散らす。ここから巻き返しを狙う両者の対決に注目したい。

開幕当初は好スタートを切った鳥取だったが、前節はFC今治に3失点で完敗。その前に行われた天皇杯1回戦では、JFLのヴィアティン三重に足元を救われ、公式戦では3試合勝ちなしが続いている。攻撃的なスタイルを掲げている中で、ここ２試合無得点が続いているのは改善したいポイントだろう。4月11日に鳥取へ加入したMF長谷川アーリアジャスールには攻撃面で変化をもたらす活躍を期待したいところだ。

対する岐阜は、ようやく今季初の連勝を飾っただけでなく、昨年10月に右足アキレス腱断裂という大怪我でここまで出場がなかったMF柏木陽介が途中出場から約8か月ぶりの復帰を果たした。ようやく役者が帰ってきたことを追い風に、ここから連勝をさらに伸ばしていきたいところだ。FWンドカ・チャールズは、公式戦2試合連続得点中と好調。ここからゴールを量産していけるか注目だ。

その他、直近5試合で4敗の松本と4試合連続ドローと2勝目が遠いSC相模原による苦しみから抜け出したいチーム同士の対決などが行われる予定となっている。

J3リーグ第12節 対戦カード

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