ユヴェントスは6日、欧州スーパーリーグ(ESL)構想から離脱する可能性について、レアル・マドリードおよびバルセロナと3クラブ間協議を行うことをクラブ公式サイトで発表した。
ESL構想とは、欧州サッカー連盟(UEFA)主催のUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)に匹敵する新大会として計画されたリーグ戦。2021年4月に創設が発表されると、欧州各国の強豪12クラブが参加を表明し、サッカー界に大きな衝撃を与えた。しかし、国際サッカー連盟(FIFA)やUEFA、各国のサッカー協会・連盟、サポーターらが反対の意思を表明。大会方式などをめぐって現役選手などからの批判も相次ぎ、レアル・マドリード、バルセロナ、ユヴェントスを除く9クラブが次々と脱退したことで、構想は事実上頓挫していた。
ユヴェントスは、クラブ公式サイトでESL構想に関するリリースを発表。同構想に残り続けているレアル・マドリード、バルセロナと3クラブ間協議を行い、ESL構想から離脱する可能性を示唆した。
「ユヴェントスは、ESL構想から離脱する可能性について3クラブ間で協議を開始するため、レアル・マドリードとバルセロナに通知を送信した」
「私たちは、法律に基づき義務付けられているあらゆるコミュニケーションを進め、メディアによって公開された内容(UEFAによる制裁の可能性の脅威に関する言及を含む)が事実ではないことを明らかにしておく」
公式声明の中にある「メディアによって公開された内容」というのは、財務違反に関する法的トラブルを抱えているユヴェントスに対して、UEFAが欧州大会における制裁回避をちらつかせつつ、ESL構想からの撤退を要求するのではないかという報道が流れた件のことを指している模様。ユヴェントスは、これらの報道を否定しつつも、クラブとしてはESL構想離脱に傾いていることを示した。
これに対して、ESL構想を推進する『A22スポーツマネージメント』は、UEFAからユヴェントスへの脅迫があったと主張。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が6日付けで報じたところによると、同企業は次のようにUEFAを批判している。
「UEFAはユヴェントスに対して『ESL構想を放棄しなければ欧州の主要大会から3年間除外する』という容認できない圧力をかけている。UEFAからのユーヴェに対する脅迫の動かぬ証拠があるので、私たちは法廷に訴えるつもりだ」
計画頓挫から2年以上が経過した段階で、再び浮上したESL構想をめぐる問題。ユヴェントスが離脱するとなれば、構想に残るのはレアル・マドリードとバルセロナのみになる。
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