11日、各地でJ1、J2、J3が行われた。
前日にヴィッセル神戸が敗れ、劇的な勝利を飾った横浜F・マリノスが首位に浮上したJ1は、6試合が行われた。
上位争いに食らいつきたい名古屋グランパスは、無敗のホーム・豊田スタジアムでアビスパ福岡と対戦した。
前半終了間際にVARによってハンドが下されたPKをFWマテウス・カストロが沈め、名古屋がリードしたが、福岡にも後半にVARでPKが与えられ、そのPKを自ら獲得したFW佐藤凌我が65分に決めて振り出しに戻す。
それでも69分、名古屋がCKからDF藤井陽也が頭で触ったボールを、ファーサイドでフリーになっていたFWキャスパー・ユンカーが押し込み、このリードを逃げ切った名古屋が連勝を「4」に伸ばし、2位に浮上した。
上位3チームの後を追う浦和レッズは最後まで横浜FCの守備を崩せず、スコアレスドロー。サンフレッチェ広島は、後半に川崎フロンターレのMF脇坂泰斗にバースデーゴールを許して敗戦を喫し、お互いに上位との差を詰めることはできなかった。
また鹿島アントラーズは、FKを直接沈めたMF樋口雄太の鮮やかなゴールを逃げ切って、4試合ぶりのリーグ戦での勝利で無敗を「9」に伸ばし、ガンバ大阪はFWイッサム・ジェバリの2ゴールの活躍で連勝を「3」に伸ばし、JFLに不覚をとった天皇杯敗退の流れを払拭している。
ベルギーリーグ1部のシント＝トロイデンVVへの移籍を発表し、今節がラストマッチとなるMF伊藤涼太郎を勝利で送り出したいアルビレックス新潟は京都サンガF.C.と対戦。しかし新潟が前半に先制を許すと、後半に同点に追いついたが、その後にFWパトリックに2ゴールを許して惜敗。一方のリーグ6連敗と苦しんでいた京都は9試合ぶりの勝ち点3を手にしている。
全11試合が開催されたJ2では、上位勢が順当に勝ち点を伸ばしている。
首位を独走するFC町田ゼルビアがFWミチェル・デュークとFWエリキの2トップ揃い踏みの2ゴールで、V・ファーレン長崎との上位対決を制した。またザスパクサツ群馬に競り勝った大分トリニータ、劇的な逆転弾でファジアーノ岡山に勝利した東京ヴェルディ、フアン・エスナイデル新監督の初陣となったレノファ山口から4ゴールで圧勝したヴァンフォーレ甲府、ベガルタ仙台との撃ち合いを逃げ切ったジュビロ磐田がそれぞれ勝ち点3を手にした。
その他J2では、3ゴールの大勝を飾ったモンテディオ山形が連勝を5に伸ばし、清水エスパルスも敵地でロアッソ熊本を下し、アウェイ連敗を断ち切っている。
8試合が行われたJ3。前日に鹿児島ユナイテッドFCと愛媛FCが勝ち点を落とした中で、その差を広げるチャンスが訪れたカターレ富山だったが、ガイナーレ鳥取とスコアレスドローで勝ち点を伸ばし切れず、その後を追う奈良クラブも最下位に沈むギラヴァンツ北九州にドロー、AC長野パルセイロも逆転負けで3連敗となった。一方で松本山雅FCは、FW小松蓮の2ゴールでFC今治を下し、5位に浮上している。
■6月11日開催 結果
・J1第17節：
新潟 1-3 京都
名古屋 2-1 福岡
鹿島 1-0 湘南
G大阪 3-1 FC東京
横浜FC 0-0 浦和
川崎F 1-0 広島
・J2第20節：
仙台 2-3 磐田
秋田 0-0 金沢
山形 3-0 いわき
町田 4-1 長崎
水戸 4-1 千葉
甲府 4-0 山口
徳島 1-0 栃木
群馬 0-1 大分
大宮 2-3 藤枝
岡山 1-2 東京V
熊本 0-1 清水
・J3第13節：
富山 0-0 鳥取
沼津 0-0 岐阜
福島 0-1 FC大阪
讃岐 1-0 岩手
北九州 1-1 奈良
相模原 1-1 宮崎
長野 1-2 琉球
今治 0-2 松本
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