セリエA最終節を終え、17位のスペツィアと降格圏の18位ヴェローナが31ポイントで並んだ残留争い。今シーズンから導入された新レギュレーションにより、降格圏をまたいで同ポイントで並んだ両チームは、来シーズンの運命を懸け、中立地レッジョ・エミリアで残留プレーオフに臨んだ。
スペツィアは、シーズンを通して一度も降格圏に落ちることがなかったが、台所事情も響き、幾度となく自力での残留決定のチャンスを逃した末、ヴェローナとのPOへ突入。開始直後に先制点を奪われ、一度は同点に追いついたが、その後、2点のリードを許すと、相手の退場による数的優位を活かすことができずに1-3で敗れた。
今年2月からチームを率いたスペツィアの指揮官センプリチは、落胆を隠せない。
「今日の試合は、まるで私が率いた15試合を映し出しているように見える。後半、数多くのチャンスを作り出したが、結果を出すことができず、我々のシーズン全体を物語っているようだ。残念であり、非常につらい。今日も声援を送ってくれたファンのみんなには謝罪をしたい」
昨シーズンまでのルールであれば、ヴェローナとの2度の直接対決の結果でも優位に立っていただけに、セリエAに残留できるはずだったスペツィア。指揮官は、1-3で迎えた70分のPK失敗が自陣の運命を左右したと考えている。
「PKがこの試合のカギを握るエピソードだった。相手が10人になったこともあり、あそこで1点を返しておけば、同点弾を狙える時間もあったはずだ。だが、そうはいかなかった。ただ、私が指揮を執った15試合において、このチームならもっと結果を出すことができたはずだ」
「トリノ戦を除けば、パフォーマンス自体も良かったように思うし、ふさわしくない敗戦もあった。ただ、言い訳は口にするだけ無駄だ。今回のようなPOは、長年にわたって行われていなかったが、これがレギュレーションである以上、何も言うことはない。私を始めとしてチームの選手たち、そしてクラブの一同は、ファンを悲しませてしまったことを、非常に心苦しく思っている」
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