今シーズン限りでフランクフルトを退団する鎌田大地を巡り、フリーでの獲得に乗り出しているミラン。ミランで補強を担当してきたパオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)とフレデリック・マッサーラSD(スポーツディレクター)の電撃退任により、一時は交渉の行方が危ぶまれたが、現地では鎌田のミラン行きを楽観視する雰囲気が漂う。
イタリア紙『Corriere dello Sport』は23日、イスマエル・ベナセルの長期離脱に加えて、若きリーダー、サンドロ・トナーリの移籍話が急浮上したミランの中盤に注目。「解体されたブロックの再建のために、メルカートではMFの補強に集中することになるだろう」と指摘した。
その中盤補強の一環として「獲得が間近に迫る選手の1人」が鎌田であるとし、「ミランとは年俸300万ユーロ(約4.7億円)の4年契約でかなり前に合意した」とみられることを報道。日本人代理人のイタリアでの登録手続きにより「遅れが生じ、正式発表にブレーキをかかっている」と伝えた。
それでも「(イタリア以外の)外国のチームによるとんでもない参入がない限り、ミランは今月末までに獲得を完了するはずだ」との見通しを示した。さらにイタリア紙は、ステファノ・ピオリ指揮下における鎌田の重要性を強調。「カマダはピオリにとってジョーカーになる。戦術面でのユーティリティ性が非常に高く、トップ下だけでなく、中盤でも起用できる」と述べた。
続けて「元フランクフルトの選手は、ミランのオファーを受け入れるために、いくつもの魅力的なオファーに断りを入れたはずだ」との見解も示した。
『Gazzetta dello Sport』も23日、鎌田の動向に触れている。「カマダはあの中盤の席を予約してある。ミランも彼に来シーズンのトップチームにおける居場所を約束した」と指摘。だが代理人の手続き上の問題により、契約サインが先送りになっていることに言及しつつ、「問題は今月末から7月初めにかけて解決するだろう」と述べ、「来週初めを注視するべき」との見解を示した。
最後に「このすべてから、ミランとカマダは取り決めを守るはずであると考えられる。契約サイン、正式発表と運ぶだろう」と締めくくった。
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