今シーズンは、フェイスガードを着用しながらもセリエAで26得点をマークして得点王に輝いたナポリのエースFWヴィクター・オシムヘン。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、24歳のナイジェリア代表FWにイタリア国外のビッグクラブからの熱視線が注がれる中、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が契約延長を目指し、代理人ロベルト・カレンダ氏との面会に臨んだことを伝えている。
オシムヘンを巡っては、パリ・サンジェルマン(PSG)が獲得に乗り出しており、ナポリ会長に電話で1億ユーロ(約157億円)前後のオファーを提示したことをフランス紙『Le Parisien』が報じた。
これについて、イタリア紙は「映画プロデューサー(ナポリ会長)は、少なくとも1億8000万ユーロ(約283億円)を要することを強調」したことに触れつつ、「デ・ラウレンティスにとって、彼の宝はPSGが(キリアン)エムバペをモナコから獲得した額と同等の評価」であるとの見方を伝えている。
続けて「目まいのするような金額だが、映画プロデューサーが突如、狂ったわけではない」と指摘。「プレミアリーグ勢の参入も予想されることから、現在におけるメルカートの状況にまつわる会長の分析がこうした方向へ進んでいるのは明らかだ」と述べた。
これまでも「破格のオファーが届いた場合に限りセンターフォワードを放出する」考えを示してきたナポリ会長。イタリア紙は「1億8000万ユーロがその金額であることは間違いない」と強調しつつ、移籍が成立すれば「ネイマールの2億2200万ユーロ(約349億円)やエムバペの1億8000万ユーロなど史上最高額の取引」に匹敵するビッグディールとなり得ることを示唆した。
ただ、現時点でPSGは攻勢をいったん停止していることにも言及。しかしエムバペが退団するようなことがあれば、PSGは「ファンを失望させないために、センセーショナルな補強を求める」との見通しを示した。
オシムヘン獲得を狙うクラブに対し、“エムバペ級”のオファーを求めるナポリ会長だが、ナイジェリア代表FWとの契約更新の条件との間で隔たりがあるようだ。ナポリ会長は23日、代理人カレンダ氏と面会。会談はフェアプレーの精神の元で進んだが、2025年6月末までの現行の契約の延長に関して、進展は見られなかった模様だ。
財政面において持続可能な方針を取るナポリは、オシムヘン側に対し、固定給600万ユーロ(約9.4億円)、ボーナスを含めて700万ユーロ(約11億円)程度の年俸を提示し、できる限りの努力をしたとみられる。
だが、「オシムヘンをエムバペと同等と評価するならば、ナイジェリア人FWとその代理人が、フランス人のフオリクラッセと同等でないにせよ、もっと別格の年俸オファーを期待するのも当然だ」とイタリア紙は見ている。
さらに同紙は、PSGがナポリに対し、移籍金1億ユーロを提示したことから、オシムヘンに対して少なくとも年俸1000万ユーロ(約16億円)のオファーを持ちかけたと指摘。ナポリとの契約延長に急いでサインする見込みはないことを示唆した。一方でナポリ会長も、プレミア勢が争奪戦に参入することで、自身の求める評価額に近いオファーの提示を待つ模様だ。
関連記事
● 【インタビュー】ナポリ会長が明かす!イブラヒモヴィッチとの破談やアンチェロッティ解任の舞台裏 | セリエA
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。