今年、ディエゴ・マラドーナ氏を擁した1989-90シーズン以来33年ぶりとなる悲願のスクデットを獲得したナポリ。南イタリアの強豪を3度目の優勝へと導いたルチアーノ・スパレッティは退任し、来シーズンからローマで実績のあるリュディ・ガルシアが指揮官に就任する。
そんな中、イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は24日、「レアル・ソシエダの右ウィンガー、クボがナポリのターゲットだ」との見出しで日本代表MF久保建英に注目。「リュディがローマ時代に指導した」ジェルヴィーニョを「彷彿させる選手で、クオリティの飛躍へ準備ができている」などと紹介した。
今月初めに受けたスペインメディアのインタビューでは、来シーズンもラ・レアルでプレーする意向を示している久保。だが、今夏の移籍市場で日本人選手の獲得を狙うナポリから強烈な熱視線が注がれている。
イタリア紙は「日本人ウィンガーは、スピードと技術を兼ね備え、リュディ・ガルシア指揮下のローマで印象的な活躍を見せたコートジボワール代表と比較できる特徴を持っている」と指摘。「確かにフランス人指揮官は、スピードがあり、素早く局面を打開してカウンターを仕掛け、完璧に整っていない相手守備陣の不意を打つことができるこうした選手をよく好む」と続けた。
ナポリでは、サウジアラビア行きが囁かれるメキシコ代表FWイルビング・ロサーノの退団が濃厚となっており、右ウィンガーの補強が求められることから、「今後、成長し、セリエA王者のチームで価値が高まることが期待できる売り出し中の才能」をターゲットに定めたい方針だ。
イタリア紙は久保が「まだ著しく進化する余地を残している」選手であるとも補足しており、こうした背景から、今シーズンにスペインで急成長を遂げた久保がナポリの補強候補に浮上したとみられる。
イタリア紙はさらに、小柄な体型や得意のドリブルから“第2のメッシ”と評されていたことや、「ネイティブレベルのスペイン語を話し、すべてのファンから愛される」存在であることなどを紹介しつつ、ナポリが久保の獲得について「ちょっとした思いつき以上の考えを抱いている」と報じた。
セリエA王者が久保の獲得に乗り出す背後には、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長が注視する日本でのスポンサー獲得という狙いもあるようだ。
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