後半戦が幕を開けたJ2リーグ。首位で前半戦を終えたFC町田ゼルビアはFWエリキの3試合連続ゴールで先制したものの、65分にFW梅田魁人のゴールで水戸ホーリーホックに追いつかれ、2試合連続ドローに終わると、２位の大分トリニータも60分にMF野村直輝のPKでのゴールで先制したが、終盤の87分にMF見木友哉がPKで追いつき、ジェフユナイテッド千葉と引き分け、昇格圏の2チームが勝ち点を伸ばし切れなかった。
その差を詰める絶好のチャンスが到来した中、東京ヴェルディ、V・ファーレン長崎、ジュビロ磐田の3チームが勝ち点3を掴み、昇格圏に接近した。
6試合負けなしと完全復活を遂げたモンテディオ山形の敵地へ乗り込んだ東京Vは、開始早々から攻勢を強めると、6分にはFW山田剛綺のクロスにファーサイドで齋藤功佑が頭で合わせ、幸先良いスタートを切ると、後半にはボールを奪ったところから素早く攻撃に転じ、最後は山田が決め切ってリードを広げれば、守備陣も最後までクリーンシートを継続し、2試合ぶりの勝ち点3を手にし、昇格圏と勝ち点「1」差に詰め寄った。
長崎は、ホームでツエーゲン金沢と対戦。13分にFWフアンマ・デルガドのPKでの先制点を皮切りに、28分にはロングスローからDF櫛引一紀が頭で合わせ、2点差で前半を終える。後半序盤の47分に金沢に1点を返されたものの、その1分後にはMF笠柳翼のミドルシュートで再び2点差とし、60分には再びフアンマ・デルガド、84分には途中出場のFWクリスティアーノがゴールラッシュを締めくくり、今季最多の5ゴールで快勝し、昇格圏と勝ち点「3」差に接近している。
1試合消化試合が少ない磐田は、ロアッソ熊本と敵地で対決。4分にショートパスを繋いで熊本のプレッシャーを裏返し、流れるようなパスワークで右サイドを突破。前線に飛び出していたMF上原力也のクロスをMF金子翔太が止めたボールをMFドゥドゥが右足で蹴り込んで先制すると、その4分後には、ボールを奪ったところから素早く攻撃へ移り、MF鈴木雄斗のクロスをMF山田大記が左足で合わせ、開始早々に2点のリードを奪った。その後は熊本にボールを握られる時間が続いたものの、DFリカルド・グラッサのスーパーカバーなどもあって無失点でシャットアウト。リーグ戦での連勝を「3」に伸ばし、5位に浮上している。
その他、上位勢ではヴァンフォーレ甲府がファジアーノ岡山とスコアレスドローで終え、清水エスパルスもFW北川航也のゴールで追いついたものの、その後にザスパクサツ群馬のGK櫛引政敏が好セーブを連発し、痛み分け。ベガルタ仙台もFWホ・ヨンジュンの来日初ゴールで先制したものの、このリードを守り切れず、勝ち点1に止まっている。
また今節は下位同士の直接対決が2試合行われたが、栃木SCとレノファ山口FCの一戦は、お互いに譲らず、スコアレスドローで決着した一方で、降格圏に沈む大宮アルディージャといわきFCの一戦は、ゴールラッシュを見せたいわきが合計5発のゴールを仕留め、裏天王山を制し、最下位の大宮との差を「6」に広げ、残留圏まで勝ち点「2」差に詰め寄っている。大宮は原崎政人新監督就任後も1分5敗と立て直せず、後半戦最初のゲームで流れを断ち切ることもできなかった。
■J2リーグ第22節 結果
秋田 1-3 藤枝
水戸 1-1 町田
栃木 0-0 山口
大宮 1-5 いわき
甲府 0-0 岡山
山形 0-2 東京V
千葉 1-1 大分
長崎 5-1 金沢
仙台 1-1 徳島
熊本 0-2 磐田
群馬 1-1 清水
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