試合は、開始早々に動いた。2分、相手のパスを高い位置で奪ったところからボールを受けたMF小野裕二が左足を振り抜いてネットを揺らすと、30分にはこぼれ球を拾った小野がダイレクトで右足をうまく合わせた技ありゴールを沈め、前半を2点リードで折り返す。
後半も最初にチャンスを作ったのは鳥栖。MF長沼洋一がペナルティエリア内でドリブルを仕掛けて倒されて獲得したPKを小野がJ1では初のハットトリックを達成し、2013年に豊田陽平がマークした以来となるクラブとしては10年ぶりのハットトリックとなった。
3点ビハインドとなった湘南もFW町野修斗やFW大橋祐紀にチャンスが訪れるが、これをセーブ数とセーブ率でリーグ1位のGK朴一圭が立て続けにセーブし、ゴールを割らせない。
するとその後には、63分にはMF堀米勇輝、86分にはFW藤原悠汰、後半アディショナルタイムの90+6分にはFW樺山諒乃介と3ゴールが生まれ、最後まで攻撃の手を緩めなかった鳥栖が今季開幕戦で5失点で大敗していた湘南にリベンジを果たした。
試合後には、ハットトリックの大活躍を見せた小野を直撃し、喜びの声を語った。
J1では初のハットトリックについては、「素直に嬉しいですし、1点目はボールを奪った瞬間に(原田)亘がパスを出してくれていい所にコントロールできて、あまりGKは見えていなかったが、とにかくサイドを狙って打ったら入ってくれたのでよかった」と先制点を振り返った。
MCの矢部浩之氏が思わず、「上手い」と唸ったこの日の2ゴール目は、「ボールが浮いていて考える時間があった。縦に落とすというか、インサイドで巻くイメージで蹴ったら良い感じに。あそこまで上手くいくとは思っていなかったですが、打ってみるものだな」と芸術的なゴールを振り返った。
今季の開幕戦では、湘南にホームで5失点という大敗を喫していたが、「意地でも5点以上取ろうと思っていて、前半2-0でしたけど、『まだ足りない』という風に言っていましたし、今日はサポーターのためにも大量得点が必要だったので、それができてよかった」とリベンジを果たせたことに喜びのコメントを残している。
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