今夏、イタリアの名門ミラン移籍の可能性が囁かれていた鎌田大地。交渉を担当していたパオロ・マルディーニ氏らとの間で年俸300万ユーロ(約4.7億円)の4年契約の合意も報じられていた。だが、ミランはマルディーニ氏らの電撃退任を決定した末に補強方針を変更。当初、鎌田に割り当てるはずだったEU圏外選手枠の1つ目でルーベン・ロフタス・チークを獲得した。
残るEU圏外枠が1つとなる中、イタリア紙『Corriere dello Sport』は2日、ミランはビジャレアルのサムエル・チュクウェゼ獲得を優先していると報道。鎌田はビジャレアルFWを獲得できなかった際の代替プランと位置付けられているとの見方を示した。
ユーヴェはフィジカル難のポグバの代役を検討か
そんな中、フリーで評価額2700万ユーロ(約43億円…移籍情報サイト『transfermark』より)の日本代表MFを獲得できるチャンスとあり、ユヴェントスも動向を追い始めたようだ。昨シーズンまでナポリの補強を担当していた敏腕スポーツディレクター、クリスティアーノ・ジュントリの上陸に先立ち、『Tuttosport』は3日、ユーヴェが検討し始めているトップ下補強の候補に、鎌田の名前を挙げている。
ユーヴェはシーズン開幕へ向けて、昨夏の補強の目玉であるポール・ポグバの復活に期待を寄せるが、フランス人MFのフィジカルコンディションを注視せざるを得ない状況にある。
もし「危険性が感じ取れるのならば、トップ下の代役獲得へ動きだすだろう」とイタリア紙は報道。パウロ・ディバラの再獲得の可能性のほか、「ジュントリによるトップ下候補の名前」として鎌田やエンゾ・ル・フェー、ユスフ・ヤズジュがリストアップされていることを伝えた。
日本代表MFについて「フリーの日本人選手カマダは、ミランとスタンバイ状態になっているが、もし完全に破談になれば、(ユーヴェにとって)魅力的な補強になるかもしれない」と指摘した。同時に「ただ、ローマに注意するべきだ」とも綴り、ジョゼ・モウリーニョのチームも鎌田に熱視線を送っていることを示唆した。
中田英寿氏以来のローマの日本人選手に?
そんなローマの動向については、『Corriere dello Sport』が3日、「(ローマは)カマダのことも追っている」との小見出しをつけて伝えている。
「カマダはすべてが完了し、ミランの婚約者とみられていたが、まだ正式発表にたどり着いていない」と報道。「ライバルがいるかもしれないが、カマダならフリーでローマに連れてくることができる。昨シーズン、フランクフルトでゴール&アシストを記録し、とてつもないシーズンを見せた日本代表選手だ」と強調した。
さらに2001年にスクデットを獲得した中田英寿氏に言及しつつ、「トリゴリアでは、ナカタの時代から日本人選手を見かけていない。メディア的にも興味深い補強になるはずだ」と主張。過去にローマでプレーしたヘンリク・ムヒタリアンと似た特徴を持ち、5人の中盤に適応できるトップ下の選手であることも伝えている。
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