今夏、バイエルン・ミュンヘンへ移籍するキム・ミンジェの後釜探しに取り組んでいるセリエA王者のナポリ。現地ではここ数日、補強候補としてウォルヴァーハンプトンの大型DFマクシミリアン・キルマンやレアル・ソシエダのDFロビン・ル・ノルマンが有力とみられていた。
しかしイタリア紙『Corriere dello Sport』は9日、「現時点で序列はひっくり返り、キルマンもル・ノルマンもコストがかかるだけに、(板倉より)やや後退、もしかしたら明らかに後退したかもしれない」と報道。補強候補の中で、板倉が再び、最上位に浮上したことを伝えた。
キルマンとル・ノルマンは「強力なアピール力を持つが、コストもサステナブルとは言えないほどに強力だ」と指摘。「ナポリがキムの後継者の座をコウ・イタクラに託すためには、1500万ユーロ(約23億円)ほどで十分」であり、「キムの宝をすぐさま焦がしてしまう」他の候補2人と比較して「かなり少ない」ため、日本代表DFが再び、有力視されているとの見解を示した。
また、板倉の獲得を目指すということは、年俸についても「恐るべきほどのライバル2人より明らかに低めの金額での交渉になることをも意味する」と指摘。残りの資金を他の補強に回すこともでき、デ・ラウレンティス会長が重視する「収支に大きな影響を与えない」というメリットがあることを強調した。
C・ロナウド擁するアル・ナスルからオファー?
板倉を巡っては、アラビア人のアフメド・ラガブ記者が、板倉関係者の情報筋の話として、「アル・ナスルとナポリからオファーが届いたが、ナポリが選手との契約サインに近い」とツイートして注目を集めたばかりだ。
アラブ人記者はその後、ナポリ地元ラジオ局『Radio Crc』の番組「Gonfia la rete」のインタビューで発言。「私は彼の代理人と話をし、イタクラにアル・ナスルからオファーが届いたことや、ナポリ移籍まであと一歩であることを聞いた。ナポリ行きが非常に近い」などと述べた。
これについてイタリア紙は、板倉の代理人がこの発言を否定したことを伝えつつ、「だが、カステル・ヴォルトゥルノ(ナポリの拠点)で日本人選手に関して何かが起こったはずだ」と指摘。「(ナポリは)“かなり興味深い”選手であることを認めた」などと伝えた。
また、イタリア紙は、サウジアラビアからのメガオファーに触れ、「26歳なら、目まいのするようなオファーやクリスティアーノ・ロナウドと少し一緒に過ごせるという誘惑に負けない決断も下せるはずだ」と述べ、板倉のナポリ移籍に期待を寄せた。
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