今節は首位のFC町田ゼルビアとブラウブリッツ秋田の試合が大雨の影響で中止に。残りの10試合が開催された。
土曜日には味の素スタジアムで2位につける東京ヴェルディが徳島ヴォルティスと対戦。お互いにポゼッション志向のチーム同士とあってボールがよく動く一戦となったが、互いになかなかチャンスを作れない時間が続く。
徐々に試合展開も徳島が丁寧にボールを動かし、東京Vが奪ってから素早い攻撃でゴールに迫っていく構図になっていったが、最後までお互いに決定機を作るまでは至らず。そのまま試合終了となり、上位を追走したかった東京Vは、スコアレスドローで勝点を1つ積み上げるだけとなってしまった。
そんな東京Vを抜き、2位に浮上したのがビッグゲームを見せたジュビロ磐田だ。
藤枝MYFCとの静岡三国決戦に臨んだ磐田は、立ち上がりにFW渡邉りょうにゴールを決められて難しい展開でのスタートとなる。だが、20分にMF金子翔太が自ら得たPKを沈めて振り出しに戻すと、前半終了間際には波状攻撃から最後はMF上原力也のゴールで逆転に成功。前半のうちにリードを手にし、後半へと折り返した。
後半はリードを得たこともあり磐田が試合を優勢に進めていく。すると、前線からの激しいプレッシャーを起点に金子の2ゴール目が生まれて突き放しに成功すると、終盤にはFWジャーメイン良にもゴールが生まれて勝負あり。同じ県のライバルでもある藤枝を相手に4ゴールと力の差を示し、3連勝で2位へと浮上した。
また、リーグ戦で4試合勝ちなしと難しい状況に陥っていた大分トリニータは、素晴らしいサインプレーからロアッソ熊本に先制を許す苦しい展開となったが、前半終了間際にFWサムエルのゴールで追いつくと、後半立ち上がりにFW藤本一輝のゴールで逆転。さらに終盤にはダメ押しとなる追加点も奪い、逆転勝利で5試合ぶりに勝ち点3を積み上げ、4位に浮上した。
そのほか、ヴァンフォーレ甲府はザスパクサツ群馬に0-３と完敗を喫して５位に後退。国立競技場で試合を行った清水エスパルスは、ジェフユナイテッド千葉に勝ち切れず、上位との差を詰め切ることができなかった。ファジアーノ岡山は、V・ファーレン長崎との打ち合いをドローに終え、9位に浮上している。
■J2リーグ第26節 結果
東京V 0-0 徳島
山口 0-0 いわき
秋田 中止 町田
水戸 3-1 山形
甲府 0-3 群馬
清水 2-2 千葉
岡山 2-2 長崎
大宮 0-0 栃木
金沢 2-1 仙台
磐田 4-1 藤枝
熊本 1-3 大分
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