先月末でフランクフルトを退団した鎌田大地は今夏、フリーでのミラン移籍へ口頭合意が伝えられていた。だが、ミランは強化担当者が変更後、移籍話を凍結。2つしかないEU圏外枠で他の選手の獲得へと切り替えたため、日本代表MFの去就は依然として不透明なままとなっている。
そんな中、イタリア紙『Corriere dello Sport』は23日、ラツィオがサウジアラビアへ移籍したミリンコヴィッチ=サヴィッチの後釜として、鎌田に関心を寄せていることを伝えている。
ラツィオは当初、ナポリに所属するポーランド代表MFピオトル・ジエリンスキの獲得を検討していたが、移籍金3000万ユーロ(約47億円)を要求するアウレリオ・デ・ラウレンティス会長と折り合いがつかず、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は撤退を決断。「サプライズ補強」を準備している。
ラツィオは、新たに3、4人の代替候補をリストアップ。この中で「確認されている2人」として鎌田とウディネーゼのMFラザル・サマルジッチの名前が囁かれている。
イタリア紙は元フランクフルトMFについて、「ヨーロッパの半分が動向を追う豪華なフリーの選手」と紹介。「素晴らしい補強になるはずだが、幻想に終わらないよう注意する必要がある」と続け、アトレティコ・マドリードやドルトムントなど競合相手の存在を伝えた。
また「ワールドカップ(W杯)で主役となった26歳のトップ下の日本人選手」を巡り、「ミランが動向を追っていてセリエAへやってくると思い込んでいたが、焦げ付いてしまった」と今夏の移籍話を回想。「ローマも彼のことを探し求め、ここ数時間はアトレティコへ接近したように見えるが、22日夜の時点でまだスペインのクラブとサインしていない」と伝えた。
こうした中、イタリア紙は、ラツィオが鎌田側に対して関心を伝えるとともに問い合わせを行ったことを報道。「極めて厳しい争奪戦となる」ことから、ラツィオは「取引が困難であることを十分に理解しつつ、このチャンスにそそられている」と伝えられている。
マウリツィオ・サッリ指揮下のラツィオは昨シーズン、リーグ戦を2位で終えており、2023-24シーズンはUEFAチャンピオンズリーグに出場する。
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