今夏の移籍市場では、古巣のローマやミランなどから熱視線を浴びたが、シモーネ・インザーギ率いるインテルへ移籍したフラッテージ。サッスオーロからイタリアのビッグクラブへとステップアップを果たした23歳MFが、『ダゾーン・イタリア』の「インサイド…インテル合宿の一日」に出演し、新天地での心境を明かした。
「ワクワクしながら合宿に臨んだよ。すべてが素晴らしい。トレーニングはハードだが、これでいいんだ。プレシーズンのトレーニングが厳しいほど、シーズン中のコンディションがよくなるものだからね」
インテル移籍を決断したきっかけ
サッスオーロに所属していた昨シーズンの5月のインテル戦（インテルが4-2で勝利）では、ヘッドで得点を挙げ、ジュゼッペ・マロッタCEOから賛辞を受けたフラッテージ。あれがインテル移籍のきっかけとなったのだろうか。
「実は、僕らサッスオーロが2-0で勝利を収めた1年半前の（2022年2月20日の）試合がきっかけだった。僕はスタジアムと観客に感銘を受けたんだ。だから1年半前からインテルへ行きたいと思っていて、インテルから具体的な関心が寄せられていることを知った時は、すでにほぼ移籍を決めていたんだ」
インテルでマルセロ・ブロゾヴィッチの後継者という難しい任務に挑むフラッテージだが、中盤において、イタリア代表でも同僚のニコロ・バレッラの隣でプレーすることになる。
「バレッラとはポジションが近いので、素晴らしい友情が生まれるかもしれない。すでに友人同士だけどね。性格も似ているので、相性は良いはずだ。バレッラから奪いたい能力？ 以前、インタビューを受けた時と変わらず、インテンシティとアシストを奪いたい。彼は、現時点でイタリア最強のMFだと思うが、新シーズンもインテルに並外れた貢献をしてくれるよう、そのままであり続けて欲しい」
サッスオーロを去る際、指揮官のアレッシオ・ディオニージから惜別の言葉をかけられた。
「『ようやくだな』って言われたよ。それから監督やチームのスタッフには、感謝を伝えた。サッスオーロでの1年目は、スペツィアへレンタルに行きたいと思っていたが、彼らに引き留められて合宿に残ったが、それが上手く行ったんだ。ほとんど彼らのおかげだと思うし、僕にとって重要だった。昨シーズンも難しい時期を支えてくれたし、違う監督やスタッフだったら、違っていたかもしれない」
インザーギとの出会い
インテル指揮官のインザーギとは、ミラノへやってくる前にバカンス先のサルデーニャ島で出会った。
「僕が寿司を食べていたところ、監督から脇腹をポンと叩かれたんだ（笑）。あの時はまだ、移籍交渉の最中だったが、監督には、チャンスがあればインテルに移籍したいという気持ちを伝えたんだ。それからここで再会した時は、2人で喜んだよ。インザーギも移籍を後押ししたか？ もちろんそうだ。彼の言葉はここで言えないが、インテルがどれほど僕を獲得したいと思っているのかを理解することができた」
「チームメートの中で最初に歓迎してくれたのは、（アレッサンドロ）バストーニで、その次がバレッラと（マッテオ）ダルミアンだった。それから他のみんなも僕を歓迎してくれた。みんながインテルでの居心地は良いと言っていたが、僕もその通りだと思うよ」
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