FC町田ゼルビアは27日、DF深津康太がいわてグルージャ盛岡に完全移籍することをクラブ公式サイトで発表した。
町田のクラブ公式サイトには、次のように深津のコメントが掲載されている。
「ファン・サポーターの皆さん」
「13年間大変お世話になりました」
「この度、いわてグルージャ盛岡に移籍する事となりました」
「ファン・サポーターの皆さんの前で、ひと言もご挨拶できなかった事が、僕はとても寂しく、悲しく、そして申し訳ない気持ちです」
「僕のサッカー人生最後の夢は、町田でユニホームを脱ぐ事でした。その為に愛情と情熱を持って、後悔の無いよう日々プレーしてきました」
「今シーズン、J1昇格をかけて大改革と大躍進の町田で、シーズン終了まで、また来年以降もチームに貢献したかった気持ちと、選手としてまだまだプレーしたい気持ちとの葛藤でとても悩みましたが、常にチャレンジしてきた僕のサッカー人生、選手として必要としてくれている盛岡さんで、またチャレンジしようと決めました」
「町田で引退したかった反面、40歳の僕もサッカー選手でいたいという目標があったからです」
「サッカーをやりたくてもチームが無く、続ける事が出来ない選手を見てきて、もう一年サッカーが出来るのであれば、やらない選択肢は僕にはありません」
「太陽光発電の営業をしながらの選手活動など苦労もたくさんあったけれど、芝生席だったところには立派なバックスタンドが出来、とうとう完成したクラブハウスを目の当たりにした時は、たくさんの方々のご尽力や先人たちの思いから、とても感慨深いものがありました」
「そして、息子を抱いて入場出来た事も、最高の思い出の一つです」
「もう一度J1の景色が見たい、町田で全てのカテゴリーを経験したい、その思いは叶いませんでしたが、町田でやってきた事に僕は全く後悔はありません」
「祖父と祖母が眠る岩手で、僕らしく、また新しいチャレンジをしてきます」
「これからの町田の発展と活躍を心から祈っています。ありがとうございました」
また、岩手のクラブ公式サイトには、次のように深津のコメントが掲載されている。
「FC町田ゼルビアから移籍してきた深津康太です!」
「祖父と祖母が生活をし、愛した土地でサッカーができる事に感謝しています!」
「強い覚悟を持ちJ2昇格に向けて僕の全てをささげます! 一緒に戦いましょう!」
現在39歳の深津は、流通経済大学付属柏高等学校卒業後の2003年に名古屋グランパスへ入団。以降は、水戸ホーリーホック(期限付き移籍)やFC岐阜などでプレーした。
2009年には、当時日本フットボールリーグ(JFL)の町田へ加入。2011シーズンから2012シーズンにかけて東京ヴェルディでプレーした後、2013シーズンには再び町田へと帰還し、今シーズンまで在籍を続けた。
今シーズンは、明治安田生命J2リーグで5試合に出場。天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会では2試合に出場した。町田は今シーズン開幕前、長年にわたって青森山田高等学校を率いてきた黒田剛氏を新監督に招へい。2022シーズンにJ2リーグで33試合に出場(1得点)していた深津は、クラブがオフ期間に大型補強を敢行して即戦力を確保した影響もあり、今シーズン出場機会を減らしていた。
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