29日、各地でJ2、J3が開催された。
J2は10試合が開催。昇格圏の2チームが勝ち点3を積み重ねた一方で、プレーオフ圏は明暗が分かれた。
首位のFC町田ゼルビアは、徳島ヴォルティスをホームに迎えた。試合は32分、高い位置でボールを奪い返したFW藤尾翔太のラストパスからFWエリキのゴールで先制した町田だったが、その3分後にはFW柿谷曜一朗のキープからFW森海渡へと繋いで、最後はサイドを駆け上がってきたDFエウシーニョのゴールで徳島が同点として前半を折り返した。
後半も町田がロングスローなどでチャンスを作っていった中で迎えた68分、立て続けに前へ浮き球を送ったところから藤尾がマイボールにし、ゴール前へラストパスを送る。このボールにカバーに入ったエウシーニョがクリアし切れず、そのままゴールに吸い込まれ、町田がオウンゴールで勝ち越す。その後もボールを握ってゲームを進める徳島に対し、前線からの守備で高い位置でボールを奪い、鋭いカウンターを仕掛けていった町田に追加点は生まれなかったが、このリードを逃げ切ってリーグ戦では3試合ぶりの勝利を飾った。
一方の2位・ジュビロ磐田は、監督交代後負けなしを維持するいわきFCと敵地で対戦した。前半序盤は磐田がテンポ良いボール回しでいわきのハイプレスを剥がし、ペースを握ったが、時間と共ににいわきが攻勢を強める。だが、いわきも先発に復帰したDF鈴木海音やDFリカルド・グラッサを中心にゴール前で体を張る磐田からゴールを奪えず、スコアレスで試合終盤までもつれていく。
そんな試合状況で迎えた85分、DF小川大貴のクロスを途中出場のMF鹿沼直生が倒れながらも味方へと繋いで、最後はFWジャーメイン良が2試合ぶりのゴールを沈め、苦しみながらも勝ち点3を獲得。6月から始まった無敗を「10」に伸ばし、首位との勝ち点差を堅持した。
プレーオフ圏争いは、磐田と勝ち点で並んでいた東京ヴェルディが水戸ホーリーホックとスコアレスドローで勝ち点を伸ばし切れず、FW大島康樹の2ゴールの活躍で栃木SCに3失点で敗れたヴァンフォーレ甲府と古巣対決のFW後藤優介の決勝点でモンテディオ山形に競り負けた大分トリニータが勝ち点を取りこぼした。一方でMFカルリーニョス・ジュニオの決勝点を逃げ切った清水エスパルスは、ホームでファジアーノ岡山に勝利し、4位へと浮上。試合開始6分間で2ゴールを決めたV・ファーレン長崎は、FWフアンマ・デルガドの2ゴールなどの活躍でロアッソ熊本から4ゴールを奪い、再びプレーオフ圏内の6位へ浮上している。
その他J2では、ジェフユナイテッド千葉が新戦力のFWドゥドゥに移籍後初ゴールが生まれるなど、4ゴールでレノファ山口FCを下し、ブラウブリッツ秋田とザスパクサツ群馬、ベガルタ仙台と藤枝MFYCはぞれぞれ勝ち点1を分け合っている。
8試合が行われたJ3では、2つの上位対決が行われた。首位の愛媛FCがホームに松本山雅FCを迎えた一戦は、試合終盤までスコアレスの展開となり、88分にFW小松蓮のゴールで松本がリードしたが、90+2分に途中出場のMF石浦大雅が初ゴールを決め、愛媛が土壇場で追いついて勝ち点1を分け合った。もう一つの鹿児島ユナイテッドFCとカターレ富山の一戦は、4分にFW大野耀平のゴールで富山が先制したが、その後に鹿児島が3ゴールを奪い、逆転に成功。連敗を「2」で食い止めた鹿児島が富山からシーズンダブルを達成し、勝ち点「2」差に迫っている。
その他、3試合ドローが続いていたFC今治がテゲバジャーロ宮崎から3得点を奪い、4試合ぶりの白星で暫定で4位へ浮上。監督交代後負けなしを続けるガイナーレ鳥取が3ゴールでギラヴァンツ北九州を下し、10位へと順位を上げている。
■7月29日開催 結果
・J2第28節:
秋田 0-0 群馬
いわき 0-1 磐田
栃木 3-0 甲府
東京V 0-0 水戸
町田 2-1 徳島
清水 1-0 岡山
仙台 1-1 藤枝
千葉 4-0 山口
長崎 4-1 熊本
大分 0-1 山形
・J3第20節:
岩手 1-1 奈良
長野 1-0 相模原
讃岐 1-1 福島
愛媛 1-1 松本
北九州 1-3 鳥取
八戸 0-0 FC大阪
今治 3-0 宮崎
鹿児島 3-1 富山
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