リヴァプール（昨季成績：5位 勝点67 ｜ 19勝10分9敗 ｜ 75得点47失点）
シンガポールでプレシーズンツアーを行うリヴァプール。30日にはレスター・シティを相手に4-0と快勝を収め、2週間後に迫るプレミアリーグ開幕へコンディションを上げている。
一方で、選手が大きく入れ替わり、一気に世代交代が進んでいるのも気になるところ。ジョーダン・ヘンダーソン、ロベルト・フィルミーノ、ジェームズ・ミルナーの退団が決まり、ファビーニョの中東移籍も決定的だ。ドミニク・ショボスライ、アレクシス・マクアリスターといった期待の新戦力が加わっているが、ビッグクラブでの重圧に耐えられるかが課題となる。
中盤の人員が足りていないことに関してクロップは、「私たちは解決に取り組んでいる。当初、人々は変化を望んでいたが、今では誰もが変化を危惧している。私たちは非常に楽観的だ」ともコメント。現在、サウサンプトンのMFロメオ・ラヴィア獲得に動いているが、強敵バイエルン相手にチームとしてどれだけ戦えるかもひとつの指標となるだろう。
注目選手：ダルウィン・ヌニェス
昨夏に加入したダルウィン・ヌニェス。初年度は決定力不足なども指摘され、やや苦しんだ印象だったが、今夏のプレシーズンでは好調を維持している。グロイター・フュルト戦で2ゴール1アシストを記録すると、直近のレスター・シティ戦でも1ゴールを挙げた。昨季から見せていた有効なランニングはもちろん、ストライカーとしているべき場所にいるポジショニング、フィニッシュも改善されており、新たなエースとなる雰囲気を漂わせる。欧州でも屈指の守備陣が揃うバイエルン相手にこれまでのようなパフォーマンスを発揮できるか注目だ。
バイエルン（昨季成績：1位 勝点71 ｜ 21勝8分5敗 ｜ 92得点38失点）
今夏にはアジアツアーを行うバイエルン。日本ではマンチェスター・シティ、川崎フロンターレと対戦し、1勝1敗という結果に終わった。
2試合で強く感じさせたのはセンターフォワードの不在。ボールを前線で収められる選手がおらず、ビルドアップで窒息させられるシーンが目立った。トーマス・ミュラーやエリック・マキシム・シュポ＝モティンといった選手が来日していなかったこともあるが、獲得の噂に挙がっているハリー・ケインが加入すればチーム状況は劇的に改善されるだろう。
また、中盤ではレオン・ゴレツカが昨季からの不調を引きずっている様子で、現時点でのファーストチョイスはヨズア・キミッヒとコンラッド・ライマー。後者は今夏に加入した新戦力だが、トーマス・トゥヘル監督は一定の信頼を置いている様子だ。
一方、サディオ・マネは数日中にもアル・ナスル移籍が発表される見込み。リヴァプールとの古巣戦は実現しないとみられている。
注目選手：キム・ミンジェ
今夏にナポリから加入した期待の新戦力。バイエルンではマタイス・デ・リフトと並んで新たな守備の柱になるとみられている。29日の川崎フロンターレ戦で新天地デビューを果たした。対人戦での強さや抜かれた後でも追いつくスピードなどを見せた一方で、ビルドアップ面ではやや不安定なパフォーマンスに。幾度もパスカットをされるシーンが目立ち、まだコンディションが整っていないことがうかがえた。昨季チャンピオンズリーグでも対戦したリヴァプールを相手にどれほどの戦いを見せられるか注目だ。
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2023年8月2日（水）日本時間20:30
- 解説:ミムラユウスケ 実況:下田恒幸
- 会場：シンガポール・ナショナルスタジアム
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