昨シーズン限りでフランクフルトを退団し、当初はミラン移籍の可能性が囁かれてメルカートで注目を浴びた鎌田大地。しかしミラノ行きの移籍話は流れ、紆余曲折の末にローマの古豪ラツィオへ加入した。
そんな27歳の日本代表MFについて、イタリア国営放送『Rai』の元サッカー中継担当者でイタリア人著名ジャーナリストのリッカルド・クッキ氏が6日、『TAG24』のインタビューで見解を示した。70歳のローマ生まれの記者は、マウリツィオ・サッリ指揮下において中盤の要であったMFセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの後釜という重要な役割を担う鎌田に期待を寄せている。
「カマダのことを完璧に知っているわけではないが、特に彼がヨーロッパのカップ戦でプレーしているのを見た。興味深いプロフィールであるように映る。スピードがあり、テクニックもかなりある。彼のボールタッチも素晴らしいね。柔らかくてなめらかだ。彼ならラツィオにおいて重要な選手になれるだろう」
「これからマウリツィオ・サッリの戦術の動きに溶け込んでいかなければならないが、これは決して簡単ではない。少し時間がかかるかもしれない。それでもラツィオの中盤は、ミリンコヴィッチの退団を受け、補強が必要とされていた」
「“イル・セルジェンテ(軍曹の意味でミリンコヴィッチの愛称)”の代役を担うのは難しい。そもそも彼とカマダを比較するべきではないと考える。間違いなく2人は異なる選手だ。しかし私は日本人選手が良いパフォーマンスを見せてくれることを願っている」
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続いてクッキ氏は、2023-24シーズンのセリエAの展望について語った。昨シーズンはナポリの33年ぶり3度目のスクデット獲得で幕を閉じたが、新シーズンもルチアーノ・スパレッティのチームの優勢は変わらないと考えている。
「またしても打倒ナポリになるはずだと確信している。ナタンが守備陣に加われば、トップチームはさらに強くなる。それからメルカートでかなり動いたミランがどうなるのか興味深い。ただ、みんな若手選手なので、時間が必要となるだろう」
「加えてユヴェントスにも注目すべきだ。欧州カップ戦に出場せず、リーグ戦だけに集中できるわけで、昨シーズンを帳消しにするためにも当然、非常に良い成績を残したいと考えているはずだ」
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