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セリエA2023-24で注目すべき若き才能は?ユーヴェの19歳のなんでも屋イリングからディ・ナターレに憧れる17歳の超新星パフンディまで | セリエA

セリエA2023-24で注目すべき若き才能は?ユーヴェの19歳のなんでも屋イリングからディ・ナターレに憧れる17歳の超新星パフンディまで | セリエAGetty
【欧州・海外サッカーニュース】FIFA U-20ワールドカップ(W杯)アルゼンチン2023で主役を演じた若手選手の中から、セリエAでの活躍が期待できる逸材を紹介しよう。

セリエA2023-24シーズンは日本時間20日に開幕を迎える。今年、セリエAで頭角を現すかもしれない注目すべき若手選手5人を予想してみよう。予想が当たるかどうかは、シーズン終了後のお楽しみに。

シモーネ・パフンディ(17歳・ウディネーゼ)

シモーネ・パフンディは、2006年3月14日にイタリア北東部のスロベニアとの国境近くの街モンファルコーネで生まれた。ウディネーゼにおいてFWやMFのポジションでプレーする17歳は、U-20イタリア代表だけでなく、A代表招集歴もあり、大きな期待を受ける超新星だ。

パフンディはスピードと敏捷性のあるトップ下の選手で、特にボールコントロールの技術や戦術眼、フィニッシュやアシスト力は高く評価されている。ナポリ出身の両親の元、モンファルコーネに生まれたパフンディ。若き逸材は、両親と同じナポリ出身で、ウディネーゼ元主将である伝説的FWアントニオ・ディ・ナターレから触発を受けている。

若きウディネの至宝は地元クラブUFMモンファルコーネでサッカーを始めると、2014年にウディネーゼのスカウトの目に留まり、すぐさま契約に至った。2021-22シーズンにU-19ウディネーゼでレギュラーを務め、リーグ戦で16試合に出場し、6ゴール7アシストをマーク。プロ契約を勝ち取ると、トップチームにも招集された。

そして2022年5月22日、敵地で行われたサレルニターナ戦の68分、ロベルト・ペレイラに代わってピッチに立つとセリエAデビューを飾り、4-0でのウディネーゼの勝利に貢献した。パフンディは2022-23シーズンにアンドレア・ソッティル率いるトップチームへの昇格を果たす。リーグ戦8試合に出場するとチームに貢献し、またしても偉大な潜在能力を示した。

Simone Pafundi Udinese riscaldamento 202223 DAZNGetty

サミュエル・イリング(19歳・ユヴェントス)

Iling Jr, JuventusGetty Images

サミュエル・イリングは、ロンドンのイズリントン出身で2003年10月4日生まれの若手選手だ。3年前からユヴェントスに所属しているが、まだ本職のポジションは定まっていない。なぜならユーティリティ性が高く、両ウィングでプレーできるだけでなく、左サイドバックやトップ下、インサイドハーフなど複数のポジションで起用可能だからだ。

利き足は左で身体能力は高く、ドリブルや精度の高いクロスを武器とし、ゴールへの嗅覚にも優れており、2020年には、イギリス紙『The Guardian』の選ぶ2003年以降に生まれたサッカー選手ベスト60のランキング入りを果たした。

そんなイリングは4歳で地元のサッカースクールに入ってキャリアをスタート。続いて2011年にチェルシーの下部組織に入団すると、そこで成長を遂げて才能を示し、注目を集めるようになる。2020年夏、チェルシーとの契約を延長せず、ユヴェントスのオファーを受け入れ、イタリアのクラブとプロ契約を結んだ。

2021-22シーズン、ユヴェントスのBチームであるU-23ユヴェントスへ招集された一方、プリマヴェーラで継続的に出場機会を得たイリング。マッシミリアーノ・アッレグリ指揮下のトップチームからも招集を受け、翌シーズンの2022年10月21日、ユヴェントスが4-0と勝利を収めたエンポリでフィリップ・コスティッチに代わってピッチに入り、セリエAデビューを飾った。

イリングは、この直後にUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)でも出場を果たしている。ユヴェントスは3-4と敗れたが、ベンフィカを相手にアシストを記録して才能を示した。2022年12月には、完全にトップチームへ昇格したイリング。プリマヴェーラでのプレーを続けつつ、2023年5月7日のアタランタ戦でセリエA初先発を果たすと、セリエA初ゴールもマークし、2-0での勝利に貢献した。

バレンティン・カルボーニ(18歳・モンツァ)

Spezia-Monza, Serie A TIMGetty Images

2005年3月5日にブエノスアイレスに生まれたバレンティン・カルボーニ。アルゼンチン国籍だけでなく、イタリア国籍も保有し、父エセキエル・カルボーニも元プロサッカー選手であるほか、兄フランコもサッカー選手だ。今夏、インテルから期限付き移籍でモンツァに加入した18歳は、U-20アルゼンチン代表のメンバーでもある。

カルボーニは才能豊かなトップ下の選手だが、セカンドトップやウィングでのプレーもできる。また、素晴らしいテクニックと正確なシュートという2つの優れた能力を持つ。2022年には、イギリス紙『The Guardian』が選ぶ2005年生まれのサッカー選手ベスト60に選出された。

カルボーニは、8歳でラヌスの下部組織に加入し、サッカーのキャリアをスタートした。そして2019年に兄フランコと共にイタリアへ上陸。カターニアと契約を結ぶと、翌年に兄弟揃ってインテルへ移籍した。セリエAデビューは2022年10月1日のローマ戦。88分にフェデリコ・ディマルコに代わってピッチに入った。

翌月1日にはバイエルン戦の76分にホアキン・コレアに代わって途中出場し、UCLデビューも飾った。インテルでは自身にとって初めてのタイトルとなるスーペルコッパ・イタリアーナとコッパ・イタリアを手にしている。今夏、インテルとの契約を延長すると、出場機会と成長を求めてモンツァへ1年間の武者修行の旅へ出た。

ホアキン・ソーサ(21歳・ボローニャ)

Thiago Motta allenatore Bologna Serie AGetty

ホアキン・ソーサは、2002年1月10日生まれのウルグアイ出身DF。利き足は左で、本職はセンターバックだが、サイドバックとしてもプレーできる。昨シーズンに“戦術の新星”として注目を浴びたボローニャの指揮官チアゴ・モッタは、ソーサのような選手を決して手放したくないはずだ。

ソーサは、地元のアングロ・デ・フライ・ベントスの下部組織でサッカーキャリアを開始。その後、ナシオナルへ移籍すると、2021年4月7日のリーグ戦のレンティスタスとのプレーオフでトップチームデビューを果たし、決勝点をアシストする活躍を見せた。

試合の4日後、対戦相手だったレンティスタスへレンタル移籍。約1年間のプレーを経て、2022年8月17日、ボローニャへ加入した。ボローニャでは、ホームで0-3と敗れた同年10月2日のユヴェントス戦でデビュー。リーグ戦10試合に出場し、守備力をアピールした。

ドゥッチョ・デリ・インノチェンティ(20歳・エンポリ)

Zanetti in Empoli-InterGetty

トスカーナ州モンテヴァルキ生まれのドゥッチョ・デリ・インノチェンティは、すでに数多くの最強選手を輩出してきたエンポリの本物の才能と言えるだろう。2003年生まれの20歳の若きレジスタは、まだトップチームデビューを果たしていないが、今シーズンからメンバーに名を連ねており、セリエAの大きなサプライズとなるかもしれない。

プリマヴェーラに至るまで、長らくエンポリの下部組織でプレーしてきたデリ・インノチェンティ。U-19では、通算72試合に出場して15ゴールをマークしている。U-20W杯のファイナリストとなったイタリア代表の一員として世界から注目を浴び、今後、その実力を示していかなければならない。

文・クリスティアーノ・コルボ/イタリア人ジャーナリスト

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