川崎Fは今季、タイトル奪還を掲げてシーズンをスタートさせたが、主力の相次ぐ離脱なども影響し、スタートダッシュに失敗。ゴールデンウィークの3連戦で3連勝を飾り、勢いを取り戻したかに思われたが、その後も連勝を伸ばし切れず、第22節終了時点で首位とは勝ち点「12」差の7位。タイトル奪還への暗雲が立ち込めている。
そんな苦しいシーズンを過ごす家長は、「どのクラブにもある程度、サイクルはある。今までいた選手が抜けたり、年齢が上がったりと、どのクラブも経験する苦しい時期の一つではあるが、そこまでネガティブに捉えていない。若い選手がいっぱい経験できている」と過渡期を迎えたチームの現状を前向きに捉えている。
そんな中で、シーズン当初にはなかった手応えを感じ始めているようだ。
「より現実的なサッカーになったと思うし、1-0とかで勝ち点を拾えている試合も増えてきて、全員でしっかりと守って、自分たちの時間帯はしっかりと攻める。少しずつ今年の勝ち方がこういう風なんだというのを感じ始めている」。
基本的には、右ウイングでプレーすることが多い家長だが、最近はサイドだけに留まらず、時には中央や左サイドまで流動的にポジションを変えて、チャンスメークに絡むシーンが目を引く。その意図をこう主張する。
「90分間、一緒のプレーをすることはあまりない。どの時間帯に、どういうプレーをというのはある程度あるし、それを俺一人だけがやっているように見えるかもしれないが、ある程度、みんなもポジションを崩している時間帯もある。自分だけがポジションを変えているという感覚はない」。
現代サッカーでは、ポジショナルプレーを筆頭に立ち位置で優位性を獲得するために、決まった立ち位置を取り続けるケースも珍しくない。現代サッカーの流暢にも触れながら、「今の時代はポジショナルプレーが流行っているけど、俺の時はそういうのがあまりなくて、その名残りが出ちゃう。感覚的にこの辺にいたほうがいいのかなと思っているくらいで、理論的にはプレーしていない」ことを明かしている。
今週末は、神戸をホームに迎える。7月22日に行われた前回対戦では、川崎Fが2点リードした状況から後半立て続けの失点で追いつかれ、勝ち点1で決着。その試合を振り返った家長は、「僕がハンドしてPKを取られたが、その1失点目から2失点目までの時間が短過ぎた。後半の45分間は未熟な部分が出たと思う」とチームとしての反省を口にした。
また前回対戦を含む直近2試合は、セットプレーからの失点が続いていることにも指摘し、「最近はセットプレーからの失点が多いので、そこは警戒しなければいけない」と今節のポイントに挙げ、「逆に僕らが首位に立っている時に7位くらいのチームとやるのは結構、嫌だった。相手もそう思うところもあると思うので、心理的な部分をホームなので突いていきたい」と虎視眈々と勝利を目指す背番号41。これまで何度も経験してきた首位としての追われる立場を逆手に取って、家長は、タイトルレースに踏み止まる大きな勝利をチームにもたらせるか。今週末の活躍に注目だ。
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