昨シーズン限りでフランクフルトを退団すると、今夏、ローマの古豪ラツィオにフリーで加入した鎌田大地。9日には、新加入のグスタフ・イサクセンとともに、マウリツィオ・サッリ指揮下のチームで初練習に参加すると、13日には、セリエA開幕前の最後のテストマッチとなるラティーナ戦（9-0）に先発し、実戦デビューを果たした。
エースのチーロ・インモービレがハットトリックをマークした一戦において、鎌田も49分に左足ボレーでラツィオの6点目をマークするなど印象的な活躍を見せている。イタリア紙『Corriere dello Sport』は「ビアンコチェレステ（白・水色の意味でラツィオの愛称）の指揮官がカマダを試合開始から抜てきすると、日本人選手は良いパフォーマンスと素晴らしいゴールで期待に応えた」と綴った。
『Gazzetta dello Sport』もまた、ラツィオの新戦力であり、セルゲイ・ミリンコヴィッチ＝サヴィッチの後釜として注目を浴びる鎌田の活躍を報道。「カマダは左足のタッチでファーへ6-0のゴールを決め、ショーウィンドーに立った」と伝えたほか、『Sky Sport』は、ラツィオが9-0で勝利を収めた一戦について「インモービレのハットとカマダ・ゴール」との見出しでスポットライトを当てた。
さらにラツィオ情報サイト『LA LAZIO SIAMO NOI』は、「カマダ、なんてデビュー戦だ！ 初ゴールが飛び出した」、「もうカマゴールだ！」と驚きをもって報じている。クラブ公式インスタグラムも「なんてデビューの夜だ」と綴っている。
そんな鎌田について、同僚のブラジル人MFフェリペ・アンデルセンが試合終了後、『calciomercato.it』などのインタビューで言及。サウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したミリンコヴィッチ＝サヴィッチと比較しつつ、期待を寄せた。
「カマダとミリンコヴィッチの違いは、後者の方がフィジカルを特徴としていて、予測不能なプレーを編み出すタイプだった点だろうか。この数日間は、カマダのことをよく知ることができるよう努めている。確実に強い選手だし、チームの力になってくれるはずだ」
「ミリンコヴィッチとは異なるタイプの選手だが、戦術面で賢く、スピードも持っている。ラツィオでは、偉業を見せてくれるはずだと思っている。新加入の選手たちとはすぐに打ち解けたし、うれしく思っている。テクニックのある選手たちなので、僕らの力となるだけでなく、楽しませてくれるだろう」
なお、サッリ率いるラツィオは、日本時間21日にレッチェとの敵地でのセリエA開幕戦に挑む。さらに第3節に昨シーズンの覇者ナポリ、第4節にユヴェントスとのビッグマッチが控える。
放送・配信予定
- レッチェ vs ラツィオ
- 配信：DAZN
- キックオフ：2023年8月21日（月）日本時間3:45
- 解説：林陵平 実況：八塚浩
- 会場：スタディオ・コムナーレ・ヴィア・デル・マーレ
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