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明治安田J3リーグ

【動画】【7月度 J3月間MVPインタビュー】大怪我から初先発で初のハットトリック…愛媛の深堀隼平が月間MVP!「人生を変えるようなチャンスはピッチの上にしか転がっていない」 | Jリーグ

【動画】【7月度 J3月間MVPインタビュー】大怪我から初先発で初のハットトリック…愛媛の深堀隼平が月間MVP!「人生を変えるようなチャンスはピッチの上にしか転がっていない」 | JリーグDAZN
【国内サッカー・インタビュー】Jリーグが毎月カテゴリごとに最も優れた選手を表彰する『明治安田生命Jリーグ KONAMI 月間MVP』。J3リーグの7月度MVPは愛媛FCのFW深堀隼平が選ばれた。
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明治安田生命J3リーグKONAMI 月間MVP。7月度の受賞者は、5試合に出場して4得点を決め、J3第17節・富山戦では初先発で、ハットトリックという強烈なインパクトを残した愛媛の深掘。開幕直後に右肘の大怪我を負い、シーズンに出遅れた深掘がどのように逆境を乗り越え、この活躍に繋げていったのか。その裏にあったストライカーの思いやメンタルについて聞いた。(取材日:8月10日)

学生時代の経験を活かす”失敗した後のマインド”

2023-08-15-Jleague-ehime-fc-fukahori-02(C)J.LEAGUE

ーー7月度のKONAMI月間MVP受賞、おめでとうございます。

まずはこういう賞を初めて頂いたので、素直に嬉しい気持ちです。ただ7月はチームが負けなしで首位浮上できたことがやっぱり大きかったと思いますし、そういう意味ではチームとして取った賞だとすごく感じています。序盤は怪我で全く出られず、6月末にやっと復帰できて、そこからゴールにはこだわっていたので、4点取れたのはすごく良かったと思いますが、ここからまだまだゴールを積み重ねていくことが何よりも大切だと思いますし、気持ちを切り替えてまた1回、2回とこのような賞を取れるようにさらに点にこだわってやっていきたいと思います。

ーー7月は4得点の活躍でした。ゴールを量産できた要因をどう感じていますか?

チームで一番点を決めている松田選手の累積での出場停止やその次に取っているベン・ダンカン選手の怪我も重なって、自分自身も怪我明けでしたけど、チャンスが回ってきたという運もあったと思います。ただその中で常に自分に出番が来たら、結果を残すことをイメージできていましたし、そういった準備をしてきたつもりだったので、そこで来たチャンスでしっかりと決め切れたことが大きかったと思っています。

あとはチームメイトが信頼してくれていると感じています。PKで2ゴールを取りましたが、その時も任せてもらえましたし、練習からしっかり蹴ることができていたので、それをみんなも見てくれていたことで、『自信を持って蹴ってくれ』と言ってもらえたことで、自信を持って蹴ることができたのは、大きな要因だったと思っています。

ーー7月の4得点の中に自分らしさを出せたゴールはありましたか?

PK以外の2得点は、クロスをニアで合わせた形と連係の中から抜け出した形でのゴールでしたが、どちらも後から見直した時に割と自分らしいゴールだったという感覚はありますね。

ーーJ3第17節・富山戦での1点目はクロスからニアでうまく合わせたゴールでした。

あのようにニアに動き出して、キーパーの前で触るのは得意ですし、スピードには自信があってストロングポイントだと思っているので、相手の前には入れるという自信はあります。自分が勢いよくスピードに乗って、動き出すことができれば、相手が釣られたり、そこにDFが食いついてくれたら、他のスペースが空くので、その一人目として分かりやすい動きは練習からも求められています。そこに良いボールが来れば、点を取れる自信はありますし、逆に来なかったら、他の選手が空くという感覚でプレーしているので、そこは日頃から周りの選手と目を合わせながらやっています。

ーーそういった特長を最大限生かすために自分が欲しいタイミングでボールを受ける工夫も心かげていますか?

特に自分が言っているのは、『顔上げた瞬間に目があったら動き出すから、ファーストタッチで蹴れる位置には必ず置いて欲しい』というのは味方とコミュニケーションを取っています。良い位置にボールを置いて顔が上がった瞬間に動き出せれば、自分は負けないと思っているので、そういった部分を得点シーンでは出せたのかなと思います。

ーー逆に富山戦の自身初のハットトリックを達成することになった決勝点は、一度起点を作ったところから背後へ抜け出して冷静にGKとの1対1を沈めたゴールでした。

まずは自分が欲しいパスが来たので、ファーストタッチをすごくうまく止められて、冷静にキーパーを見ることができました。左足でのシュートでしたけど、直前に右足のアウトサイドで打とうか、GKの股を通そうかとか、そういったことを考えられる余裕がありましたし、そういったシュートのバリエーションには自信があるので、ファーストタッチを良いところに置けたことが一番良かったと思っています。

ーーそのゴールに至る過程では、一度中央で起点を作り、そこから味方にシンプルに預けて、背後へ抜け出しました。あの辺は意識しているところですか?

まず味方が前を向いた時に相手が自分にあまり来ていないというのを感じていたので、そこでボールを受けました。その時に自分で仕掛けていくことが好きな選手だったりと、いろんなタイプがいると思いますが、自分は受けたらまずフリーな良い状態の選手に預けて、自分がもう一度点を取れるポイントにランニングすることを意識していますし、そういったプレーが好きですね。あとは何よりもラストパスがドンピシャのタイミングだったと思っています。

ーー残り2得点は、PKでしたが、どちらも強烈なシュートでした。PKではそういうマインドで蹴っていますか?

PKは決めたコースに蹴り込むだけだと思っていて、キーパーがどちらに飛ぶかはあまり気にしていません。自分が得意なコースや練習から蹴っているコースに力強く蹴れば、入るものだと思っているので。それで『止められたら、しゃあないな』くらいの気持ちでは蹴っています。

ーーPKは駆け引きよりも気持ちということですね。

中学生の頃にゴロでコースを狙いにいって、外したことがあって…。その時にすごく後悔が残ったことを今でも覚えています。当時、それならもう思い切って蹴った方がいいなと。そこからは割と思い切って振り抜くようにしていますね。

ーーストライカーとして一番、大切にしているのはどんな部分でしょうか?

練習からシュートの意識を持つことは、もちろん大切だと思いますし、日頃から試合を想定して取り組むことも大事ですが、実際にそのシュートの全部が入るわけではないじゃないですか。入らなかった後のメンタリティというか、気持ちの持ち方というか、すぐ切り替えられている時は、”次に来たチャンスを決めれる”という感覚がありますね。もちろん外さず1発目で決めることがベストですが、いつまでも、『さっきああすればよかったな』と引きずってしまうと次のプレーにも影響が出てしまいます。なので味方には申し訳ないですが、自分の中では外した時に実は、『ああ、外したか。次や。とりあえず、試合中はもうしゃあない、次に切り替えよう!』という風に心の中で思っています。シュートのテクニックや技術を上げればキリがないですが、それはトレーニングで積み重ねていくしかないと思っていますし、やっぱりメンタル面が自分の中では大きい、1つの要因だと思っているので、あまり引きずらないようにしています。

ーーその意識を持つようになったキッカケはありましたか?

小学校や中学生の頃は、シュートを外した時に落ち込んだままいても声も出ないし、動き出しもなんか良くなくなって、シュートを打つ時にも迷いが生まれたりした時に余計なこと考えちゃうことが多かったんです。当時から自分はスピードが武器で裏に抜けるタイプだったので、キーパーとの1対1になる場面がすごく多かったんです。ただ1対1は簡単そうに見えるかもしれませんけど、結構難しいんです。その時に外して、落ち込んで、そのまま交代させられたり、そういう経験をしてきた中で、高校生くらいの時に少しずつ意識し始めて、『次、決めれば大丈夫』と切り替えられるようになりました。

ーー過去の失敗や悔しさがプロになっても活きているのはPKのお話とも通ずるところがありますね。

そうですね。過去の経験や失敗があったから、今、こういう風に考えられるようになったのかなと思いますね。

「変に気負わずにやれたのが自分らしかった」

2023-08-15-Jleague-ehime-fc-fukahori-01©EHIMEFC

ーー開幕戦に途中出場した後に右肘の怪我で離脱しました。愛媛に加入し、ここからだという時の怪我はメンタル的な難しさはありませんでしたか? 

シーズン始動後は、コンディションもすごく良くて、プレシーズンでもチーム内得点王でした。その中で迎えた開幕戦は途中出場でしたが、個人的には、体も動いていて短い時間の中でチャンスも作れていた感覚があったので、すごく感覚としては良い状態という中での怪我でした。しかも結構、肘が逆方向に曲がってしまうという衝撃的な怪我で…。正直、1、2週間は寝ようとしても骨の音や当時のことを無意識的に頭の中でフラッシュバックしてしまう状態が続いてしまって、それが結構キツかったですね。手術も人生で初めてだったので、メンタル的には正直結構くるものがありました。

ーーそういう心理状態の中、どのように気持ちを奮い立たせてきましたか?

これまでサッカーしかしてきていませんし、まだまだ折れるわけにはいかないと思いました。今まで大怪我をしたことがなかったにしても、サッカーに怪我はつきものなので。今、やれることをやるしかないと気持ちを切り替えて、幸いにも肘の怪我だったことで走ることはできたので、そこからは少しずつコンディションを上げることだけを考えてやってきました。

ーーピッチを離れている時間はどんなことを考えながら復帰に備えてきましたか?

開幕戦こそ負けましたけど、そこからチームが悪い状態もなく、好調を維持したまま前半戦走っていってくれたので、そこはすごく、自分のなかでは良かったと思います。試合を見ながら、『自分が復帰したらこういう役割なんだろうな』とか、チームメイトの特徴を把握して、『こういう選手だから、自分がここで動き出したらボールが出てきそうだな」とかをイメージしながら、スタッフや監督からも『復帰したらこういう動きでストロングポイントを出して欲しい』というのを具体的に伝えてもらっていたので。3ヶ月半ぐらい離れましたが、割とすんなり戻れたという感覚もありましたし、そこはチーム全体に感謝したいですね。この怪我があったからこそ、今の自分がいると思うんで、そこはしっかり受け止めてやっています。 

ーーそこから復帰戦が第14節の奈良戦でした。復帰後の感触はどうでしたか?

体力的に、多少きついとか、試合勘の問題はあったんですが、腕の怪我だったので、シャトルランで心拍を追い込んだり、フィジカル的なトレーニングは割とやれていたので、『マジできついな』みたいな感覚はなかったですね。そんな時に富山戦で怪我や累積での出場停止が重なってスタメンに抜擢してもらって、そこは監督やスタッフ陣も気を遣ってくれたところもあったと感じていますね。 

――そんな中、松田選手の出場停止やベン選手の離脱も重なって富山戦で今季初先発を掴みました。『自分がやってやる』という思いも強かったゲームでしたか?

控えにもフォワードがいない状況で、本当に自分しかフォワードがいないという状況だったので、自分を奮い立たせるために『自分しかいない』みたいな気持ちよりも、ただただ自分しかいなかったので、チームのためにもここでやらなきゃいけないっていう状況でしたが、変に気負わずにやれたのが自分らしかったなと思います。そういう気構えでいられたことで自分の良さも引き出すことができたのかなと、今振り返ると感じますね。 

――そんな中、富山戦はハットトリックという衝撃的な活躍でした。自身にとっても大きな成功体験になりましたか?

ハットトリックはフォワードならもちろん意識しますが、とは言ってもなかなか難しいことじゃないですか。1点取って、2点取って、その頃にやっと意識し始めて、結果的にはハットトリックできないみたいなこともよくあります。その試合まで得点できていなかったので、若干の焦りもありましたし、とにかく1点目が欲しいという思いの方が強かったですが、2点を決めた時に意識し始めて、その後もそんな力みもなく、チャンスが来たら決められるという感覚が謎にありましたね。

――プロになってから初のハットトリックはこれまで経験したものとは違うものでしたか?

高校生以来のハットトリックでしたけど、周りからの反響もそうですし、愛媛FCのリーグ史上初のハットトリックだったみたいで、その記念のグッズを作ってもらったり、愛媛FCのスポンサーでもある『アオアシ』の作者の先生から、絵を描いて送ってもらったり、そういった反響がものすごく大きかったので。改めて、フォワードは『結果を残してなんぼだな』と思いましたし、こういう人生を変えるようなチャンスは、やっぱりピッチの上にしか転がってないんだと改めて感じることができました。なので今回の活躍に満足するではなく、より結果にもっとこだわってやらなければいけないというのを強く思うようになりました。

――そういった成功体験を今後、どのように繋げていきたいですか?

やっぱりフォワードなので、ゴールやアシストといったゴールに直結するプレーの数を増やすことが、結局自分自身のためにもなると思いますし、チームのためにもなると思っています。その数字にこだわりながらも、今は、チームとして『優勝しよう』という風に、全員が同じ方向を向いて、すごくチームとしての雰囲気も良いです。その一体感が徐々に生まれてきています。そのために自分自身は、まずチームのために、いかに体を張れるか、走れるかというのを最近は考えながら、練習から得点にこだわってやっていきたいと思います。 

――そういったチームプレーの意識の先に、更なる活躍を期待しています。

今はまだ、その4点で止まっているので、そこは残りのシーズンで絶対に二桁ゴールは取らなければいけないですし、自分が点を取れば取るほどチームも上にいけると思うので、その責任を果たせるように頑張ります。

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文・インタビュー 森亮太

1990年、静岡県出身。静岡県を拠点にフリーライターとして活動中。2018年からは、サッカー専門誌「エルゴラッソ」にてジュビロ磐田、アスルクラロ沼津の番記者を担当している。

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