【プレビュー】金Jは対照的な状況で迎える上位対決。浦和レッズ対名古屋グランパスの見どころ ｜ 日程・放送・配信予定 ｜ Jリーグ

浦和レッズ 対 名古屋グランパス の見どころ

夏の中断期間からリーグ再開後は、未だ勝利がない4位の浦和と、対照的に連勝で勢いに乗っている3位の名古屋がフライデーナイトに対決する。

天皇杯のラウンド16で8月最初の公式戦で顔を合わせている両者だが、その時は名古屋がサウジアラビアへ移籍したFWマテウス・カストロの先制点を皮切りに、FWキャスパー・ユンカーとMF和泉竜司のゴールで3-0と圧勝。そこから約2週間を経ての再戦となる。

その後に迎えたリーグ再開後は、前々節は横浜F・マリノスにスコアレスドローに終わり、前節はサンフレッチェ広島に先制しながらも土壇場での逆転負けと白星を飾れていない浦和は、中断前から数えてもリーグ戦で4試合勝利がない。今節の後には、前年度王者として臨むAFCチャンピオンズリーグのプレーオフも控えているだけに、この流れを断ち切っておきたいところだ。

前節は、FWホセ・カンテが最終ラインからのロングボールを収めたところから強烈な一撃を沈めたが、リーグ戦で勝利がない間は、その1ゴールのみというところに寂しさがあるのも否めない。現状は、攻撃よりも失点数でリーグ最少タイに並ぶ守備を強みとしているチームではあるが、同じように堅守を強みとする名古屋からどう得点を奪っていくか。リーグ5試合ぶりの勝利を飾るためには攻撃面が問われる一戦になる。

その中で今夏に浦和に加入し、6年ぶりにJリーグに帰ってきたMF中島翔哉に注目したい。加入後は途中出場が続いており、まだまだベストパフォーマンスには届いていないようだが、ゴールを奪うという部分でドリブルやパスなど、個人で違いを見せられる選手なのは間違いない。そういった輝きを復帰後3試合目で解き放つことができるか。浦和の新10番としてのポテンシャルを示したいところだ。

対する名古屋は、天皇杯での快勝からリーグ戦でも好調を維持し、前々節は28年ぶりの国立競技場でのホームゲームに勝利という花を添え、前節は好調の鹿島アントラーズとの上位対決を制し、2試合連続のウノゼロという名古屋らしい形で連勝を飾り、勝ち点「47」で並んでいる上位2チームの背中を勝ち点「2」差で追走している。

リーグ中断前は失点が続いていたが、再開後は公式戦3試合連続で無失点に抑えることができていることが最も好材料だ。GKランゲラックやDF中谷進之介らを中心に堅い守備を築けているだけに、ここは名古屋としては継続したいポイントだ。

さらに直近のリーグ戦では、クロスを両ウイングバックが仕留めるという形からゴールが生まれている。新潟戦では左WBのDF森下龍矢が、鹿島戦では右WBのDF野上結貴が決勝点を決め、勝利の立役者となってきた。さらに新加入のMF森島司も前節いきなり先発でデビューを飾り、新戦力の融合が始まっている。その中で今節はFWキャスパー・ユンカーが契約上、出場できない。その穴を埋める可能性があるFW中島大嘉にも注目が集まるだろう。

ヴィッセル神戸や横浜FMよりも先にゲームを行う今節、名古屋が暫定首位に浮上する可能性もある。ただ浦和もこれ以上、上位から引き離されるわけにはいかない。上位争いの行方にも注目が集まる一戦となる。

J1リーグ第24節 日程

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