昨シーズン限りでフランクフルトを退団すると、今夏、マウリツィオ・サッリ率いるラツィオに新天地を求めた鎌田大地。サウジアラビアへ移籍したセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの後釜として期待が高まる中、13日には、ラティーナとのテストマッチで実戦デビューを果たし、初ゴールもマークするなど印象的な活躍を見せた。
ラツィオ移籍を決断した背景
そんな日本代表MFが16日、クラブ公式メディア『Lazio Style Channel』のインタビューに応じてサポーターにあいさつすると、ラツィオ入りを決断した理由を明かした。サッリのチームが昨シーズンをセリエA2位で終え、今年のUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権を手にしていることや、クラウディオ・ロティート会長らの熱意などを挙げた。
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「ラツィオファンの皆さん、こんにちは。鎌田大地です。まずはUCL以上のチームに移籍するというのが第一条件だったので、その条件を満たしているチームでもあったし、会長を始め、監督からもそうだし、すごい熱意というものを感じられたので」
「僕自身、またここで一から成長できると思うし、より良い選手になれるという可能性がこのチームにはたくさんあると思ったので、このチームでやりたいなという風に思いました」
「ナンバー8の中盤2枚のインサイドハーフのポジションが僕にとってベストだと思うし、自分自身は昔からそこのポジションをやりたいという風に言っていたので。自分がやりたいと言っていたことが、叶えられるチームだという風に思いました」
フランクフルトとの違い
2017年夏にサガン鳥栖からフランクフルトへ移籍すると、シント=トロイデンでの2018-19シーズンを挟んで長らくドイツで活躍を続けてきた鎌田。イタリアでの新たな挑戦へ向けて意欲を示した。
「ブンデスリーガで今までたくさんプレーしてきたので、また違うリーグで。イタリアのイメージと言えば、戦術的な部分というのはすごいみなさんが想像していると思うし、実際、トレーニングもチームのやり方だったりというのがすごい事細かく説明されて、やらなきゃいけないことがたくさんあるので。そういう戦術面においてまた、より多くのアイディアというものをもらえるのかなという風に思います」
「ラツィオの試合は、ラツィオに入ることになってからたくさん見ましたし、また若い選手をどんどん取り入れて売るというフランクフルトと違って、このチームはいい選手がキープされて、よりこう年々ね、チームとしても完成されていくようなチームだと思うので、より完成度の高い選手たちと一緒にプレーできるかなと思います」
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セリエAやラツィオの良さを伝えたい
セリエAと言えば、2001年にローマでスクデットを獲得した中田英寿氏やインテルで7年にわたってプレーした長友佑都ら日本代表選手たちが活躍したリーグだ。昨シーズンは吉田麻也のサンプドリア退団により日本人が不在となったが、セリエA歴代13人目の日本人選手となる鎌田は、日本へイタリアのカルチョやラツィオをアピールする存在となるかもしれない。
「イタリアのセリエA自体は、すごい日本人にとってもなじみのあるチームだと思うし、昔は日本を代表する選手がセリエAのいいチームでプレーしていたので、セリエA自体はすごく知名度のあるリーグだと思いますけど、ここ最近、日本人選手があまり所属していないので…」
「今シーズンに限っては、いまのところ、僕だけでしょうし、僕自身がしっかり活躍して、セリエAの良さだったり、リーグの良さだったり、ラツィオというチームの良さを日本のみなさんに知ってもらえるような活躍ができればいいなと思います」
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放送・配信予定
- レッチェ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年8月21日(月)日本時間3:45
- 解説:林陵平 実況:八塚浩
- 会場:スタディオ・コムナーレ・ヴィア・デル・マーレ
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