昨シーズンはセリエA3位でフィニッシュし、UEFAチャンピオンズリーグ（UCL）で準優勝と好成績を収めたインテル。シモーネ・インザーギ指揮下で3年目を迎えたチームは日本時間20日、セリエA開幕戦でモンツァをジュゼッペ・メアッツァに迎える。47歳のインテル指揮官は、スクデット奪還を狙って臨む新シーズンへ意欲を示した。
「チームは最高のトレーニングを積んできた。開幕が待ち遠しいし、ファンの期待に応えられるよう、正しいスタートを切れるようにしたい。ファンとは、イスタンブールでのUCL決勝以来の再会となるだけに感動的になるだろう」
「新シーズンの会見でも話したことだが、我々の夢は2つ目のステッラ（優勝10回ごとに与えられる星）を獲得することだ。それから毎年同じことだが、可能な限り多くのタイトルを獲得し、勝利を収めることが目標だ。シーズンの戦いは長いが、目標を達成できるように全力を尽くしたい」
今夏、GKのアンドレ・オナナのほか、ロメル・ルカクやエディン・ジェコ、ミラン・シュクリニアルやマルセロ・ブロゾヴィッチルら主力を大量放出したインテル。経験値やカリスマ性を持った選手たちがチームを離れ、インザーギは大改革を余儀なくされる。
「今シーズンは熱意とモチベーションが重要になる。選手たちは、夏の45日間で並外れた努力を見せてくれた。だが、今年は昨年と違って10人もの選手が入れ替わり、イタリアで最強クラスの選手も放出した」
「私に限らず、すべての指揮官にとって、移籍市場が開いたままの状態では未知数の部分もある。補強はどのチームにとっても難しいものだ。チームが昨シーズンと同レベルにあるかどうかは、ピッチが語ることになるだろう。ただ、選手たちはできる限りの努力をしてくれている。チームの取り組みには満足している」
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届かなかったルカクへのラブコール
インテルはルカクを巡り、再獲得に乗り出していたが、ベルギー代表FWのユヴェントスへの関心を察知すると、争奪戦から撤退。代わりにボローニャからマルコ・アルナウトヴィッチを獲得した。
「ルカクの昨シーズンの貢献には感謝している。私は何としてでも彼が欲しかったが、彼は別の道を選んだ。彼はインテルファミリーから最大のもてなしで歓迎されていただけに、残念に思う」
「新加入の（マルクス）テュラムとアルナウトヴィッチは素晴らしい選手であり、昨シーズンのルカクとジェコのように、得点を保証してくれるだろう。2人が上手く溶け込み、良いパフォーマンスを見せてくれると確信している」
(C)Getty images
インテルはこのほか、バイエルン・ミュンヘンからGKヤン・ゾマー、サッスオーロからMFダヴィデ・フラッテージ、ユヴェントスを退団したフアン・クアドラードらを獲得し、残る補強ポイントはシュクリニアルの後釜となるセンターバックになる。アーセナルに所属する冨安健洋も候補の1人とされたが、補強は難航が続く。
「若くて将来性のある（ヤン・アウレル）ビセックが加わったが、セリエAとは異なるデンマークのリーグからやって来た。きっと満足できるパフォーマンスを見せてくれるはずだが、彼には時間を与えるべきだ。あとDFが1人足りず、クラブが取り組みを行っている。右CBが必要だが、今回のメルカートで選手を見つけるのは、簡単とは言えない」
最後にインテル指揮官は、新加入カルロス・アウグストの古巣であるラッファエレ・パッラディーノ率いるモンツァとの開幕戦に言及。「モンツァは極めて優秀な指揮官がいる組織的なチームだ。昨シーズンは我々も苦しめられたが、研究は行った」と語り、警戒を強めた。
放送・配信予定
- インテル vs モンツァ
- 配信：DAZN
- キックオフ：2023年8月20日（日）日本時間3:45
- 実況：中村義昭
- 会場：スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
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