セリエA開幕戦で格下のレッチェに1-2と逆転負けで黒星スタートを切ったラツィオ。日本時間28日、ホームの初戦でアルベルト・ジラルディーノ率いる昇格組のジェノアと対戦したが、16分にアルゼンチン出身のイタリア代表の新星マテオ・レテギにセリエA初ゴールを許すと、守備固めをした相手にそのまま0-1と敗れて、セリエA2連敗を喫した。
ラツィオは、レッチェ戦において、後半にパフォーマンスを落として逆転を許したが、ジェノア戦では、立ち上がりに失敗した。指揮官のマウリツィオ・サッリが試合を分析した。
「試合への入り方はひどかった。チームは神経質になり、怖がっているように見えた。ビルドアップでボールロストも多かった。しかし20分を過ぎると、正しい姿勢を示せるようになった。チームは挑戦したが、クオリティが十分ではなかったかもしれない」
「通常、チームを勝利へと導いてくれるはずの選手たちが、現在は相手をかわすのに苦戦している。しかしメンタル面においては高いレベルであったと言える。チームは長い時間にわたって相手をエリア内まで押し込み、20分以降は、相手のカウンターを受けることもほとんどなかった。結果を出すことができなかったが、私は1歩前進できたとみている」
「次のナポリ戦も他の試合と同様に獲得できるのは3ポイントだ。しかしメンタル面でネガティブな状態に陥ってはならない。レッチェ戦の後は怒っても良かったと思うが、今日の試合におけるメンタル状態は良く、ただ黙々と取り組みを続けて改善していくべきだ」
(C)Getty images
ラツィオ指揮官と同僚が見た鎌田
日本代表MF鎌田大地は、開幕戦に続いて先発出場を果たし、66分までプレーした。前半アディショナルタイムには、ゴールを決めることはできなかったが、エリア内で惜しいシュートチャンスもあった。
しかし『ダゾーン・イタリア』の解説陣のアンドレア・ストラマッチョーニ氏からは、「カマダは守備面に関して、監督が望むような貢献ができるほどの特徴を持っていないのではないか?」との指摘が上がった。するとサッリは、今月にチームへ加わったばかりの日本代表MFを擁護した。
「現在、カマダのことを評価するのは難しい。12日前から練習を始めたばかりで、7月20日ごろに選手を評価しようとするのと同じことだ。彼がクオリティを持っていることは見て取れる。高いレベルのクオリティのパスを持っていて、飛び出しのタイミングも良い」
「あとはトレーニングの成果を待つしかない。フィジカルコンディションが上がってくれば、我々にとって強い選手になるはずだと確信している」
「カマダや(グスタフ)イサクセンには、時間を与えるべきだ。特にカマダは賢い選手だ。カマダのことは非常に気に入っている。しかし当然ながら、時間が必要になる。僕らのプレースタイルだと、1カ月では足りない。あと2カ月くらい適応に時間がかかるはずだろう。それでも新選手たちはみんな頭が良く、きっとカマダは素早く適応してくれるはずだ」
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