第25節終了時点で最下位とは勝ち点「3」差の17位にいる柏レイソルだが、8月の公式戦を(3勝3分け)と無敗。リーグ戦ではヴィッセル神戸やセレッソ大阪といった上位勢から貴重な勝ち点1を掴めば、水曜日の天皇杯準々決勝では、リーグ戦で好調の名古屋グランパスを撃破し、6シーズンぶりのベスト4進出を果たしている。
このように柏が調子を取り戻せた要因はどこにあるのか。解説陣が分析した。
林氏は、前回番組内で取り上げた時との比較を「前回は攻撃の時は[4-3-2-1]に可変して、守備は[4-4-2]でやっていたが、今は[4-2-3-1]でバランス良く戦っている」と指摘。その上で、「8月からスタメンに入った二人が好影響をもたらしている」と語る。
林氏がその一人目に名前を挙げたのが、今夏に浦和レッズから柏へ期限付き移籍でやってきたセンターバックのDF犬飼智也だ。第25節・サンフレッチェ広島戦での43分、広島のMF中野就斗がシュートしたシーンを映像と共に紹介し、「これを見た時に(マンチェスター・シティの)ルヴェン・ディアスかと思いましたよ」とスペースへのスライディングでシュートを止めたシーンを絶賛。その他にも相手の状況を認知した上でのクロス対応などの好シーンを映像で紹介した上で、林氏は「最も好影響を与えているのはラインコントロールのところにある」とポイントを明かす。
広島のCBがボールを下げようとしたタイミングで、両手を広げて味方にラインを一気に押し上げるよう促したシーンを映像で紹介し、「この何気ない仕草が重要」と強調。続けて林氏はラインコントロールの重要性をこう解説した。
「このラインコントロールは非常に重要。ラインを上げることで背後を取られなくなったし、全体をコンパクトにすることができる。そうすると、柏の前線の選手もプレッシャーをかけやすくなる」と主張し、チームとしてのハイプレスの機能性を高める役割を果たしている。
もう一人は、[4-2-3-1]のトップ下での起用が続くMF山田康太だ。この起用によって、「(起用前は)マテウス・サヴィオ選手のところだけが攻撃の起点だったが、山田康太選手が入ることで前線に二つ起点ができて、ボールが収まって時間を作れることが多くなった」と変化を指摘し、「サヴィオ選手、山田選手、細谷選手の3人が絡んでのカウンターが成立しやすくなった」と言及する。
一方で攻撃面だけでなく、守備面での貢献についても触れた。林氏は、「ボランチとセンターバックを消すカバーシャドウをしながらプレッシャーをかけることができる選手なので、守備面もすごく良い」と絶賛し、山田の存在が前線からの守備でも好影響をもたらしているようだ。
そんな状況で今週末、ホームに迎えるのは首位の横浜F・マリノスだ。8月は4つの公式戦でクリーンシートを飾り、複数失点を許さなかった柏は、リーグ最多の得点力を誇る首位チームに対し、勝ち点3を奪えるか。柏に新たな風を吹き込むキーマン二人の活躍にも注目だ。
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