V・ファーレン長崎 対 大分トリニータ の見どころ
J1昇格争い真っ只中で実現する“九州ダービー”だ。勝点50で5位のV・ファーレン長崎と勝点49で6位の大分トリニータがトランスコスモススタジアムで激突する。
逃げる立場にある長崎は前節、大宮と対戦し4ゴールを奪っての大勝を飾った。前半のうちに左SB米田隼也のゴールで先制すると、後半早々にも米田が2点目を決める。さらに古巣戦となるフアンマ デルガドが2ゴールを奪い最下位に沈む相手を一蹴した。
その結果、5位に浮上し、プレーオフ圏外の7位以下との差を少し広げることに成功しただけでなく、自動昇格圏との差も縮めることができた。混戦模様を極める昇格争いにおいて1つの勝利が大きく価値をもつだけにここでライバルを叩ければ、大きな連勝となる。
現在19ゴールを挙げているフアンマは得点ランキングトップに君臨。ここ2試合も連発中であり今節は今季3度目の3戦連発が期待される。この大一番で大台の20ゴールに到達し、チームを勝利に導くことができれば、エースとしての仕事を果たすことになるだろう。いま波に乗る9番にボールを集め、気持ち良くプレーさせることが勝利へのカギとなりそうだ。
追いかける立場となる大分は、順調に勝点を重ねてきた夏までとは一転、7月以降は勝点の積み上げに苦労している。7月、8月の10試合は2勝2分け6敗と大きく負け越し。一時はプレーオフ圏外の7位まで転落してしまった時期があった。
それでもまだこの順位にいれるのは前半戦に積み上げた勝点のおかげであり、チーム力のある証である。ここで1つの上の長崎に勝利できれば順位をひっくり返せるだけに是が非でも勝点3を積み上げたいところである。
今季をつうじてケガ人の多さに悩まされているチームであるが、その中で野村直輝は全試合でスタメンを張っており、替えの利かない選手である。苦しいときこそ頼りになる背番号10を中心にここで連敗を止め、逆襲の9月のスタートを切りたい。
混戦を極める昇格争いにおいて、直接対決を制する意味は大きい。残り10試合のタイミングで実現する“九州ダービー”を制し、一歩前に出るのはどちらのチームだろうか。
他会場のカード
9月2日(土)
19:00 ブラウブリッツ秋田 vs ジュビロ磐田(J2)
秋田の前節は清水エスパルスと1-1のドロー。連続未勝利が5試合に伸びた一方、4連勝中と好調だった相手に綻びは見せなかっただけに、得点数リーグ最少の攻撃面が鍵を握る。対する2位・磐田は前半の3失点が響き、首位の背中が再び遠ざかる敗戦を喫した。ただ後半から出場したFW後藤啓介の2得点は明るい材料。FWジャーメイン良も出場停止から戻ってくる今節、秋田相手にシーズンダブルを狙う。
19:00 ツエーゲン金沢 vs 東京ヴェルディ(J2)
金沢は前節、徳島ヴォルティスとのシックスポインターに敗れ、降格圏の21位に転落。好機をモノにできず課題を残した中、後半途中からSBで起用されたMF石原崇兆は今後のキーマンとなりそうだ。4位・東京Vはまたもホームで黒星を喫したものの終盤に猛反撃を見せ、5試合ぶりの複数得点を記録したことが収穫。FW河村慶人のゴールも追い風に、得意のアウェイで3ポイントを積み上げたい。
9月3日(日)
18:00 いわきFC vs ファジアーノ岡山(J2)
5試合ぶりの勝利を挙げたいわきは15位に浮上。岡山との前回対戦では後半ATにPKで追いつかれる悔しい結果となったが、海竜と海をイメージした限定ユニフォームを着用して2連勝を狙う。対する岡山も5月以来の連勝を収めて上り調子だ。加入後初ゴールのFWルカオをはじめ、前線の活躍もポジティブな材料。プレーオフ圏内との勝点差『4』を縮めるべく、今季初の3連勝をつかみにいく。
18:00 清水エスパルス vs 徳島ヴォルティス(J2)
1-1のドローに終わった清水は連勝が『4』でストップ。先発4人を入れ替えたものの攻撃は不発気味で、MF乾貴士の出場停止が響いた形となった。今節も乾が不在となる中、最適解を見つけ出せるか注目だ。対する徳島は吉田達磨新監督の初陣で今季初の連勝を達成。残留争い直接対決の2連戦に勝利して17位に浮上した。古巣の本拠地でのゲームに臨むDFエウシーニョにも注目が集まりそうだ。
19:00 ベガルタ仙台 vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
前々節の勝利で長いトンネルから抜けた仙台は、2連勝を達成して残留争いからも脱出。甲府に対しては昨季から3試合連続で3得点での勝利を収めており、好調の攻撃陣が再びゴールラッシュを狙う。対する甲府は8月を1分3敗で終え、ACLが始まる9月へ突入した。幸いにもプレーオフ圏争いからは離されていないだけに、巻き返しは十分可能。7試合得点から遠ざかるFWピーター・ウタカの復活が待たれる。
19:00 モンテディオ山形 vs 大宮アルディージャ(J2)
FC町田ゼルビアに0-5で敗れた8位・山形は連勝が『5』でストップ。一方、MFチアゴ・アウベスが第22節以来の復帰を果たしたことは朗報で、層が厚くなった前線の組み合わせに注目だ。対する22位・大宮は0-4とこちらも大敗を喫し、20位との差が広がる手痛い2連敗となった。残り10試合、逆転残留へつながるバウンスバックを見せられるか。4月の前回対戦に続くシーズンダブルで意地を見せたい。
19:00 栃木SC vs 藤枝MYFC(J2)
栃木は前節の“北関東ダービー”で終了間際に追いつき、残留に向け貴重な勝点1を獲得。苦しい展開の中、新加入のFWレアンドロ・ペレイラが同点ゴールを奪うなど、課題だった得点力の改善は明るい兆しだ。前節が中止となった藤枝は、残留争いに巻き込まれつつあるだけに連敗を『3』で止めたいところ。第31節の後半に見せた攻勢を開始から披露したい今節、MF横山暁之にかかる期待は大きい。
19:00 ザスパクサツ群馬 vs FC町田ゼルビア(J2)
第30節まで10戦負けなしを続けていた7位の群馬は、2週連続で試合中止に見舞われた。プレーオフ圏浮上は目前だが、貫く姿勢はあくまでも一戦必勝。首位を迎える今節は、あと『3』に迫った今季の目標・勝点50達成を狙う。一方の町田は攻守両面で一切の緩みを見せず5-0で大勝し、FWエリキの長期離脱による不安を一蹴した。アウェイの群馬戦では4連勝中。相性の良さも味方に頂点への歩みを進めたい。
19:00 ジェフユナイテッド千葉 vs ロアッソ熊本(J2)
2連勝の千葉は6位との勝点差を『4』に縮め、昇格争いに本格参戦。2試合続けて前半の3得点で試合を決めており、MF風間宏矢ら好調の攻撃陣には今節も注目が集まる。対照的に、11試合勝ちなしと苦しい後半戦となっているのが20位に後退した熊本。PK戦の末にベスト4へと駒を進めた天皇杯から中3日の千葉戦は、前節セットプレーから失点を重ねた守備の改善もポイントとなりそうだ。
19:00 レノファ山口FC vs 水戸ホーリーホック(J2)
これぞ“維新劇場”というべく、FW五十嵐太陽の劇的な決勝弾で勝利した山口は19位に浮上。勝点1差で前をいく水戸との今節は残留争いの重要な一戦となるが、ウノゼロ勝利の5月に続くシーズンダブルを目指す。一方の水戸は、必勝を期した“北関東ダービー”でもドロー沼から抜け出せず。直近3試合は終盤の失点で追いつかれただけに勿体無さが残るが、前回対戦時とは違う姿を勝利という形で証明したい。
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