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2012年以降のデータを参考にJ1昇格争いを展望!首位・町田は”ほぼ確”、2位・磐田にとっては不穏な共通点も!? | Jリーグ

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2012年以降のデータを参考にJ1昇格争いを展望!首位・町田は”ほぼ確”、2位・磐田にとっては不穏な共通点も!? | JリーグDAZN
【国内サッカー・Jリーグ】全22チーム制になった2012年以降のデータを参考に今季の自動昇格圏争いを展望する。
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J2リーグが佳境に入ってきている。悪天候などの延期によって消化試合数にばらつきがあるが、第33節終了時点で首位のFC町田ゼルビアと2位のジュビロ磐田が昇格圏をキープしている。ただ昇格争いは、町田が1試合消化試合が少ない状況で磐田との勝ち点差を「9」に広げ、独走している一方で、もうひと枠は混戦だ。勝ち点「58」の磐田の下には、3位・清水エスパルスが勝ち点「57」、4位・東京ヴェルディが勝ち点「56」と僅差。またプレーオフ争いも5位のV・ファーレン長崎から11位のジェフユナイテッド千葉までが勝ち点「3」差の中にひしめき合う大混戦となっている。

そういったリーグの現状を踏まえ、残り10試合を切った第33節終了時点での順位が、最終順位にどのくらい影響を及ぼしているのか。J2リーグが全22チーム制になった2012年以降のデータと照らし合わせ、今季の自動昇格圏争いを展望していく。

まず2012年以降、第33節終了時点での首位チームが自動昇格圏の2位以下に落ちたケースは一度もない。つまりこの時点で首位にいるチームは、これまでは100%の確率で昇格している。また首位チームがそのまま優勝しているケースが11シーズンのうち10シーズンで、唯一の例外となったのが昨季だけ。昨季は、第33節時点で首位が横浜FC(66)、2位が新潟(65)という順位だったが、最終的には新潟(84)が、横浜FC(80)を抜いて、逆転優勝という形で幕を閉じている。これらの傾向を踏まえても現時点で首位にいる町田が史上初のJ1昇格を達成する可能性は極めて高い状況と言えるだろう。

それは現時点で2位にいるチームにも同様のことが言える。第33節終了時点で2位のチームが昇格を逃したケースは、過去3シーズンのみ。第33節以降に順位の入れ替わりが起きたとしても、最終的に昇格圏を死守するという可能性は高い。これは現時点で2位の磐田にとってはポジティブなデータだろう。

一方で逆転昇格が起きたシーズンは、2016年、2018年、2019年と過去3シーズンあるが、共通点は第33節終了時点での勝ち点の低さだ。第33節終了時点で2位チームの勝ち点が最も低かったのが2019年の山形で「58」、3番目が町田で「60」とどちらも最終的に自動昇格圏を死守できずにシーズンを終えている。ただ2番目に少なかった2017年は、第33節時点で勝ち点「59」を獲得していた長崎が、その時点では首位と勝ち点「11」離れていたが、最終的には勝ち点「80」まで伸ばし、首位と勝ち点「3」差まで詰め寄ったというシーズンも存在する。今季は、磐田の勝ち点が「58」と過去最も低い2019年に並んでいるが、果たしてどんな結末が待っているか注目ポイントだ。

そういった中で2016年は、史上稀にみる大逆転が巻き起こったシーズンだ。第33節時点で2位の松本が勝ち点「64」、最終的に昇格した清水は5位で勝ち点「57」。清水は自動昇格圏とは勝ち点「7」差をつけられていたが、ラスト9試合で怒涛の9連勝を飾り、最終的に勝ち点「84」まで伸ばし、松本と勝ち点では並びながらも得失点差で上回るというドラマティックな展開が巻き起こったシーズンだった。そして今季も現時点で3位をつけているのが、当時と同じ勝ち点を獲得している清水というのもまた運命的な巡り合わせを感じるシーズンとなっている。

あくまで過去の事例に基づいた検証を行い、現時点での昇格の可能性を展望したが、最終的に何が起こるかわからないのもサッカーの面白さの一つだ。ここから各クラブが昇格や残留といったそれぞれの目標に向かってよりシビアな戦いが繰り広げられていく中で、最後にどんな結末が待っているか。ここからのラスト9試合、J2から目が離せない。

過去のデータは以下の通り。※()内は勝ち点数

■2022シーズン:
第33節時点での順位:首位横浜FC(66)、2位新潟(65)
シーズン最終順位:首位新潟(84)、2位横浜FC(80)

■2021シーズン:
第33節時点での順位:首位磐田(72)、2位京都(70)
シーズン最終順位:首位磐田(91)、2位京都(84)

■2020シーズン:
第33節時点での順位:首位徳島(68)、2位福岡(65)
シーズン最終順位:首位徳島(84)、2位福岡(84)※勝ち点で並ぶも得失点差で徳島が優勝

■2019シーズン:
第33節時点での順位:首位柏(66)、2位山形(58)…(3位横浜FC(57))
シーズン最終順位:首位柏(84)、2位横浜FC(79)…(6位山形(70))

■2018シーズン:
第33節時点での順位:首位松本(61)、2位町田(60)…(3位大分(57))
シーズン最終順位:首位松本(77)、2位大分(76)…(4位町田(76))

■2017シーズン:
第33節時点での順位:首位湘南(70)、2位長崎(59)
シーズン最終順位:首位湘南(83)、2位長崎(80)

■2016シーズン:
第33節時点での順位:首位札幌(73)、2位松本(64)…(5位清水(57))
シーズン最終順位:首位札幌(85)、2位清水(84)…(3位松本(84))

■2015シーズン:
第33節時点での順位:首位大宮(71)、2位磐田(61)
シーズン最終順位:首位大宮(86)、2位磐田(82)

■2014シーズン:
第33節時点での順位:首位湘南(84)、2位松本(64)
シーズン最終順位:首位湘南(101)、2位松本(83)

■2013シーズン:
第33節時点での順位:首位G大阪(70)、2位神戸(68)
シーズン最終順位:首位G大阪(87)、2位神戸(83)

■2012シーズン:
第33節時点での順位:首位甲府(67)、2位湘南(63)
シーズン最終順位:首位甲府(86)、2位湘南(75)

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