今夏は忙しい日々だった。複数のクラブと交渉を続けるも、なかなか移籍がまとまらず。鎌田自身も「2チームに絞ってたので、どっちかにはいけるだろうなと思っていて、両方難しくなった時が一番難しかった」と振り返るほど、大変な時期を過ごした。
新天地がラツィオに決まってからも、これまでフランクフルトに長く在籍していたこともあり、新たなチームへの適応に苦戦。「自分一人でどうにかできるタイプではないので、チームとしても良くなかったというのが僕にとっても難しい部分だった」とチーム状況も相まって簡単ではなかった。
それでも、代表活動前の最後の試合となったナポリ戦ではゴールを奪取。「あの試合は自分自身もかなり強い覚悟で臨んでいたし、結果が欲しいというのもあった。本当にこの試合はすごく大事だなと思っていた中で、結果がついてきたので良かったなと思います」と語るように、新天地での初ゴールは一歩前に進む結果となったようだ。
勢いそのままに日本代表でも活躍を、といきたいところだが、次なる相手はカタールワールドカップで勝利した強豪・ドイツとの対戦になる。リベンジに燃える相手との対戦は難しいものになると想定されるが、鎌田は「もちろんポゼッションの部分はチームとして増やそうと求めてやってきたけど、何を言っても一番はやっぱり結果。いい結果で終われるというのが一番だと思う」と勝利を求めて戦っていきたいと思いを口にした。
また、「ゼロで試合が進めば進むほど自分たちがやりたいことができたり、スペースが空いたりすると思うので、難しい時間があっても割り切って失点しないようにやるのが大事」と語った鎌田。カタールW杯の時のようにドイツを相手に金星を手にできるか期待したい。
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