スペインサッカー連盟(RFEF)は5日、同女子代表のホルヘ・ビルダ監督を解任したことを公式サイト上で発表した。
今夏に行われたFIFA女子ワールドカップ(W杯)オーストラリア&ニュージーランド2023で、スペイン女子代表はW杯初優勝を成し遂げた。だが、当分続くかと思われた歴史的優勝の余韻は、大会表彰式で起こった事件によって悪い意味で塗り替えられてしまった。
表彰式で選手たちを祝福していたRFEFのルイス・ルビアレス会長が、FWジェニファー・エルモソをハグした後に両手で顔を掴んで強引に口にキスをした写真と映像が世界中に拡散されると、同会長には批判が殺到。辞任を求める機運が高まるなか、ルビアレス会長が騒動後の会見で辞任を否定し、自身への批判を「偽りのフェミニズム」と表現したことで、火に油を注ぐ格好となった。
エルモソは、同会長が解任されるまで代表活動をボイコットすることをSNS上で宣言。男女問わず、多くの代表選手がエルモソに賛同し、計81人の選手がスペイン代表でのプレーを拒否する事態に発展した。事態を重く見たFIFA(国際サッカー連盟)規律委員会は、ルビアレス会長に対して国内外におけるすべてのサッカー関連活動を暫定的に90日間停止する処分を発表。ビルダ監督のコーチングスタッフの大半も、すでに辞任していた。
さらに、RFEFはルビアレス会長が辞任を否定するスピーチを行った際、同会長に拍手を送っていたビルダ監督の処遇も検討。その結果、RFEFは同監督の解任に踏み切った。
なお、RFEFがビルダ監督の後任に抜擢したのは、モントセラート・トメ氏。現在41歳のトメ氏はバルセロナ女子チームでもプレーした経験のある人物で、ビルダ監督の下でアシスタントコーチを務めていた。トメ氏の監督就任により、スペイン女子代表では初となる女性指揮官が誕生することとなった。
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