今節は首位が敗れ、2位から7位までが全て勝利する珍しい週末となった。
首位を走る町田は、ホームで栃木と対戦。過去13試合で1勝と相性の悪いデータが出ているチームとの対戦とあって難しい試合に臨んだ。試合は立ち上がりから拮抗した展開で推移。栃木がチャンスを作れば、町田も反撃するなど、どちらもゴールの匂いがするような前半を過ごした。
そんな中、試合が動いたのは後半の立ち上がり。54分、ボックス内で大島康樹のパスを受けた宮崎鴻が縦に突破すると、最後はグラウンダーのクロスが足を伸ばしたチャン・ミンギュに当たり、オウンゴールという形で町田が先制した。
その後、町田が試合を振り出しに戻そうと猛反撃を行ったが、最後まで栃木の守備を攻略することができず。なかなか得点を奪えなかった町田は、天敵の栃木に敗戦。一方、栃木は残留に向けて大きな勝点3をゲットした。
首位が敗れたことで勝ち点差を詰められる状況が整った上位陣。2位のジュビロ磐田は最下位の大宮アルディージャと相対した。順位を考えると磐田が有利な立場にいそうだが、試合は予想外の打ち合いとなる。
試合は18分に動く。大宮がCKを得ると、最後は室井彗佑がボレーで押し込み先制点を手にした。ただ、磐田もすぐさま反撃。25分、松原后のCKをニアでフリーになっていた伊藤槙人が頭でコースを変えたボールが、そのままゴールに吸い込まれてゴールイン。磐田が試合を振り出しに戻して後半へと折り返した。
1-1で折り返した後半、先に勝ち越したのは大宮だ。63分、途中出場の中野誠也のパスを最後はシュヴィルツォクが冷静に流し込んだ。だが、上位追走のため負けられない磐田は、77分に古川のパスをボックス内で受けた藤川虎太朗が左足でシュート。これがゴールに流し込み、磐田が再び追いつくと、ドラマが待っていたのは後半アディショナルタイム。CKから最後はリカルド・グラッサが決め、逆転で勝利を収めた。この勝利により磐田は3試合ぶりの勝点3を獲得している。
また、3位の清水エスパルスはホームでモンテディオ山形と対戦。15分に左サイド深くまでボールを運んだところから、最後はチアゴ・サンタナがワンタッチで左足を振り抜き、早々に先制点を奪った。これで勢いに乗った清水は、30分にも乾貴士のラストパスを受けた岸本武流がGKとの1対1を冷静に決め切って2点目。45分には山原怜音のFKから高橋祐治が頭で合わせて3点目を奪い、リードを広げて後半へと折り返した。
後半はリードを考えたスタイルでゲームをコントロール。相手が選手交代などで勢いを強めてきたが、最後まで体を張った守備で相手の攻撃をシャットアウトした。そして、試合はそのまま終了。清水が3試合ぶりの勝利を収めた一方で、山形は3試合勝ちなしとなった。
そのほか、東京ヴェルディ、V・ファーレン長崎、ファジアーノ岡山、ヴァンフォーレ甲府がそれぞれ勝利して勝ち点3を獲得。ジェフユナイテッド千葉は、ホームでブラウブリッツ秋田を2-1で破り8位に浮上している。
■J2リーグ第33節 結果
水戸 3-0 金沢
東京V 2-0 山口
町田 0-1 栃木
甲府 3-2 大分
清水 3-0 山形
千葉 2-1 秋田
岡山 1-0 仙台
長崎 2-1 群馬
磐田 3-2 大宮
熊本 0-2 藤枝
徳島 2-0 いわき
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