今夏、サウジアラビアのアル・ヒラルへ移籍したセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの後釜としてラツィオにフリーで加入した鎌田。チーム合流から間もなくセリエA開幕戦デビューを飾り、第3節のナポリ戦では移籍後初ゴールもマークする活躍でセリエA王者撃破に貢献した。
しかしスタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで鎌田に代わって途中出場したマッテオ・ゲンドゥージも評価を高めており、16日にアリアンツスタジアムで行われるユヴェントス戦のスタメンの座に注目が集まる。
欧州で脚光浴びた日本代表に帯同の鎌田
リーグ中断期間に、日本代表の一員として欧州遠征に参加した鎌田。ラツィオMFが先発した10日(日本時間)のドイツ戦での4-1の大勝はイタリアでも大きな反響を呼んだ。
さらに12日のトルコ戦でも4-2と大量得点を奪って勝利したサムライブルーには、「止まらない日本、トルコ相手にもポーケル(1試合4得点)。ドイツからだけでなく、トルコからも同様に4ゴール」などとイタリアメディア『Sport Mediaset』から驚きの声も上がった。
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しかし鎌田が不在の間、ラツィオの中盤のポジションを競うゲンドゥージはフォルメッロに残ってサッリの元で特訓を行ってきた。そんな中、イタリア紙『Corriere dello Sport』が13日、リーグ再開へ向けて「カマダかゲンドゥージか? ラツィオとユーヴェのビッグマッチへ(マウリツィオ)サッリの迷い」との見出しで特集記事を組んだ。
ローマに拠点を置く同紙は、トリノでの大一番が控える中、「ドイツ相手に59分間、トルコ戦では0分間。カマダは昨日の試合で温存され、フォルメッロへ戻ってくる」と指摘して過度な消耗がなかったことに安堵。「日本人選手は、ドイツ、ベルギーと欧州のみで練習し、プレーした。ストレスは限定的なものになった」と綴り、今回の日本代表の欧州遠征を歓迎した。
ただ、「サッリは代表選手たちと再会した上で、2回のトレーニングセッションで評価を行う計画」となっており、ラツィオ指揮官は「特に彼(鎌田)の状態を評価し、ユーヴェ戦で彼の先発起用で再出発するか、ゲンドゥージを抜てきするかを判断したい」模様だ。
イタリア紙は「サッリはマラドーナでのスタメン11人全員を再起用するはず」との見通しを示しつつ、「唯一のオプションは、ゲンドゥージの先発起用」だと指摘。「マウ(リツィオ)はUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)初戦のアトレティコ(マドリード)のことも考えなければならない」としてターンオーバーの可能性も示唆した。
現時点で「サッリはトルコ戦で出場しなかった日本人選手がトリノでの一番目の選択肢としている」が、「フランス人選手が彼を脅かそうとしている」との見解を示している。
「何シーズンも過ごしたかのよう」自信見せるライバル
そんな鎌田のライバルは、クラブ公式メディア『Lazio Style Chanel』のインタビューにおいて、ラツィオでの適応に自信をのぞかせた。
「加入直後から居心地よく感じているというのは本当だ。監督やスタッフ、チームから歓迎を受け、守備や攻撃の仕方、監督から何を求められているのかなどを丁寧に説明してもらえた。まだあまり練習をこなしていないが、まるで何シーズンもここで過ごしてきたかのように感じている」
アーセナル時代には“バッドボーイ”のニックネームで親しまれていた24歳MF。鎌田にとって、強力なライバルとなるかもしれない。
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