今夏、大型補強を行ったミランの新戦力の1人であるルーベン・ロフタス＝チーク。チェルシーからステファノ・ピオリのチームに加わると中盤で存在感を示し、開幕3連勝に貢献している。そんなイギリス人MFが『ダゾーン・イタリア』の特番「Dazn Heroes Il nuovo numero 8」に出演した。
「ミランにいるのなら、トロフィーを勝ち取りたい」と意気込みを示すロフタス＝チーク。まずは、ミラン移籍を決断した背景を明かしてくれた。
「チェルシーにいた時、ミランとはUEFAチャンピオンズリーグ（UCL）で対戦した。ミランは、それから僕に興味を示してくれたんだ。シーズンの残りはまだ長く、移籍についてはあまり考えていなかった。だが、シーズン終盤に差し掛かり、状況は変わった。ミランはビッグクラブだし、監督と話をして、このビッグクラブへやってくることを決めた」
初めてのミラノダービー
27歳の元チェルシーMFは日本時間17日、サンシーロで初めてのミラノダービーへ挑む。ロフタス＝チークは、インテルとの対戦へ意気込みを示したほか、ミランのエースFWオリヴィエ・ジルーやインテルの主将FWラウタロ・マルティネスに言及した。
「ダービーでプレーするのが楽しみだ。インテルは非常に強いが、それは僕らだって同じだ。それにいつだって、相手を倒すためのカギがあるはずだ。このチームには、この試合で勝つために必要な選手やふさわしいメンタリティが揃っていると自信を持っている」
「ジルーとラウタロ？ 2人はかなり異なる選手だ。個人的には、ボールキープが上手いオリヴィエとプレーするのが大好きだ。彼の背後に飛び出せば、完璧なリターンをくれるからね。彼は素晴らしいターゲットだ。それにヘディングシュートも上手い」
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「僕はプレミアリーグにいたので、ラウタロのプレーはあまり見ていない。だが、フィニッシャーとして決定力がある選手のようだし、まさに勝者のメンタリティを持っている。ダービーでは、彼のことをもう少し観察できるはずだ」
さらにロフタス＝チークは、ピオリ率いる新生ミランにおいて、指揮官から求められている課題を明かしてくれた。
「ピオリは僕に対し、中盤をフィジカルで支配するよう求めている。強さとスピードとパワーで相手を上回ることは、僕の特徴の1つだ。この特徴をより示すことができれば、よりピッチを支配することができ、チームに貢献できる」
恩師サッリへの尊敬の念
キャリアの大部分を過ごしたチェルシーでは、鎌田大地が所属するラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリの指導も受けた。
「サッリとは良い関係を築いていたよ。最初はあまり出場できず、簡単ではなかったが、監督から『もっとプレーしたければ、戦術面を改善するべきだ』と言われて、この課題に取り組んだんだ。練習中、監督にはかなり助けてもらったよ。するとシーズンの半ばには、ほぼすべての試合でプレーできるようになっていた。サッリの言葉通りだった。彼のことは非常に尊敬している」
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セリエA第3節では、かつてチェルシーで指導を受けたジョゼ・モウリーニョと再会した。ポルトガル人指揮官は、2-1でミランの勝利に終わった一戦における教え子のプレーに不満を漏らした。ロフタス＝チークは、「モウリーニョは、僕がローマ戦でダイブしたと言っていたようだが、それがフットボールだ。足が接触したように感じて、そうしたらあのようになったんだ」と反論したほか、ローマ指揮官とラツィオ指揮官を比較した。
「モウリーニョとサッリでは、どちらの方が難しいか？ チェルシーのアカデミーから昇格して、最初の監督がジョゼだったので、ジョゼは難しかったよ。彼とは物の見方が同じではなく、誤解もかなりあったように思う。僕もまだ若かった」
「一方、サッリや（アントニオ）コンテからは、できる限り成長を助けてくれようとしていることが感じられた。イタリア人監督たちは、常に選手の成長をサポートしようとしている。年齢や出身地は関係なく、サポートすることを望んでくれている」
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