北海道コンサドーレ札幌は27日、元日本代表MF小野伸二が2023シーズン限りで現役引退することをクラブ公式サイトで発表した。
札幌のクラブ公式サイトには、次のように小野のコメントが掲載されている。
「皆さまに、ご報告があります」
「サッカーと出会い39年間もの間、僕の相棒として戦ってくれた“足”がそろそろ休ませてくれと言うので、今シーズンを最後に、プロサッカー選手としての歩みを止めることを決めました」
「まだシーズン残り数試合ありますが、僕も試合に少しでも関われるように変わらず良い準備をしていきます」
「最後まで応援よろしくお願いします。 小野伸二」
また、Jリーグの公式X(旧ツイッター)も小野の現役引退の一報を伝え、「ありがとう、小野伸二」と労をねぎらっている。
現在44歳の小野は、静岡県沼津市出身。小学生時代から多くの注目を集め、“天才”と称されるほどの存在感を放っていた。清水商業高校卒業時には、Jリーグ13クラブからオファーが殺到。その中から浦和レッズを選択し、Jリーグの舞台に足を踏み入れた。
浦和に加入した1998年には、弱冠18歳にして日本代表初出場を果たす。その後にはFIFAワールドカップ(W杯)フランス1998を戦った日本代表にも選出され、グループステージ第3節のジャマイカ代表戦で途中交代し、W杯デビューも飾った。なお、デビューシーズンとなったJリーグでは新人王とベストイレブンに選出されるほどの活躍を披露した。
J2リーグに降格した浦和で、クラブ史上最年少キャプテンとしてチームを牽引し、J1リーグ昇格に導いた小野は、2001年にフェイエノールトへと移籍。元オランダ代表FWロビン・ファン・ペルシ氏や元デンマーク代表FWヨン・ダール・トマソン氏らと共闘し、UEFAカップ(現UEFAヨーロッパリーグ)優勝を経験。欧州初挑戦のフェイエノールトでいきなりビッグタイトルを獲得した。
その後は、浦和への復帰やボーフム、ウェスタン・シドニーなどでの海外挑戦などを経て、2014年に札幌へと加入。2019年にはFC琉球に完全移籍したものの、2021年には札幌へ完全移籍で復帰し、今季まで同クラブに在籍し続けている。
シドニーオリンピック・アジア地区1次予選のフィリピン代表戦で後方からタックルを受け、左ひざ靭帯断裂の重傷を負ってからは、慢性的な足の痛みに悩まされてきた小野。それでも、稀代の“天才”はサッカーができる喜びをプレーで体現し、多くの人々を魅了してきた。今季、札幌が残している公式戦はあと「6」。シーズン最終戦となる明治安田生命J1リーグ第34節の相手は、奇しくもプロデビューを飾った思い出のクラブである浦和だ。
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