開幕から格下に2連敗を喫し、リーグ戦2位の好成績を収めた昨シーズンから一転して苦戦が続くラツィオ。指揮官のマウリツィオ・サッリは、成績不振の要因として、過密日程のほか、今夏の補強を挙げ、「私は選手Aを希望したが、XやYがやって来た」とミラン戦の会見で語り、“プランB”どころか、最終オプションとなるZの手前の“プランX”や“プランY”で妥協せざるを得なかった点を主張した。
そんな中、ラツィオは、日本人対決も実現したUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)のセルティック戦において、新戦力が躍動。1-1の引き分けで終わるかと思われた後半アディショナルタイムの劇的な勝ち越し弾で、2-1と敵地での勝利を収めた。
イタリア紙『Corriere dello Sport』は6日、指揮官の発言を見返すかのような活躍を見せたラツィオの新メンバーに注目。「グラスゴーの終盤に重きをなしたのは、“X”や“Y”の補強だった」と強調した。
「(マテオ)ゲンドゥージや(タティ)カステジャーノス、(グスタウ)イサクセンが入り、すでにピッチにいて、左インサイドハーフのポジションを取ったカマダとともに手を組んだ」と指摘。セルティック戦の「ラストプレーでは、その全員が主役になった」と振り返った。
「サンシーロでの(サッリの)発言の後、(新加入の選手たちが)打ちのめされてしまうリスクは大きかった」。しかし「サッリが自ら、彼らを信じて抜てきし、再び自信をみなぎらせた」と綴り、メディアの前で述べた皮肉とは裏腹に、自陣の選手に対する信頼をうかがわせる采配だったことを示唆した。
また同時に、新戦力のスコットランドでの活躍は、リーグ戦でのモチベーションを失ったかのように精彩を欠く旧メンバーに対する「メッセージ」にもなったことを指摘した。
さらにイタリア紙は、日本時間8日に予定されているアタランタ戦のスタメンも予想。「中盤は常に難題だ」との見解を示した。その背景について「(マティアス)ベシーノは通常、2戦連続で酷使することはない」一方で、「カマダはかなり苦しんだ」とも分析。「ゲンドゥージが日本人選手からポジションを奪う可能性がある」との見通しを示した。
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