今年8月のロベルト・マンチーニの電撃辞任を受け、先月に発足したルチアーノ・スパレッティ率いる新体制のアッズーリ。初陣となったEURO2024予選グループCの北マケドニア戦で1-1と引き分けたものの、続くウクライナ戦では2-1と勝利し、初白星を飾った。
しかし、日本時間15日にグループC第7節マルタ戦、18日には第8節イングランド戦が控える中、代表メンバーだったニコロ・ザニオーロとサンドロ・トナーリの賭博疑惑が浮上。イタリアサッカー連盟(FIGC)は、2人をチームから離脱させることを決定した。逆風の中で次戦へ臨むスパレッティが、記者会見の席で語った。
「(騒動の話は)もう十分。あとは試合でプレーするだけだ。失礼な態度は取りたくない。ただ、賭博騒動に関して、1つだけ答えておきたい。我々がこの話に巻き込まれたままであるべきではない。次の試合が待っていることだし、切り離すべきだ」
「丸一日、残念な気持ちで過ごし、検討を行ったが、我々が下した決断以外に選択肢はなかった。この状況下なら、自宅にいる方が良いだろう。対象の選手たちは、家族の元へ帰るのが適切だった。トナーリとザニオーロは最強の選手でもあり、2人が無関係であることを証明し、早く我々の元へ戻って来てくれることを願っている」
「誰かから強制された決断ではない。真面目な代表チームでありたい。選手たちは、自らが与えられた才能や特権をしっかりと理解するべきだ。そのおかげで夢を実現し、人生において一定のステータスを得ることができているのだから。世の中には、こうした才能を持たず、苦しんでいる多くの若者たちもいる。私から伝えることはこれ以上ない」
(C)Getty Images
マルタ戦の敵は過信
グループC第6節を終え、13ポイントで首位に立つイングランドを6ポイント差で追う2位イタリア。他チームよりも消化試合が「1」少ないが、ウクライナや北マケドニアとは同ポイントで並んでおり、全敗で最下位のマルタとの一戦では、勝利が求められる。
「マルタ戦においては、簡単な試合だと考えて過信することを避けなければならない。過信すれば、成長は止まる。また、攻撃したいという欲求に駆られることなく、バランスを保たなければならない。(マルタの指揮官ミケーレ)マルコリーニは、マルタでの対戦した時に見せたように、チームを上手く機能させることができる」
「イタリア戦は、彼にとって名刺代わりとなる場にもなるだろう。ただ、マルタの実力を把握することより、自分たちの実力を自覚することの方が重要だ。そしてバーリの満員の観客に喜びをプレゼントしなければならない」
トナーリやザニオーロだけでなく、フィジカルトラブルからの回復が遅れていたフェデリコ・キエーザもチームを離れた。それでもスパレッティは、アッズーリに自信を持っている。
「トナーリの代わりの追加招集はしない。MFが5人いるうえ、所属クラブでMFを務めることもある(デスティニー)ウドジェがいる。キエーザは、回復を期待していたが、考えていたようにならなかった」
「イングランド戦で万全になるためには、現時点で6割回復している必要があったが、まだ3割だった。それでも私は最強だと感じている。選手たちは、ここ数日、素晴らしい野心を持っているところを示してくれた。最高レベルのクオリティの練習も積んできた。準備は万端だ」
放送・配信予定
- イタリア vs マルタ : グループC 第7節
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年10月15日(日)日本時間3:45
- 会場: スタディオ・コムナーレ・サン・ニコーラ
- イングランド vs イタリア : グループC 第8節
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年10月18日(水)日本時間3:45
- 実況:野村明弘
- 会場: ウェンブリースタジアム
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