近年、サッカー界は選手のブレイクの低年齢化が起きている。フランス代表FWキリアン・エンバペ(PSG/フランス)やノルウェー代表FW。また、今月1日には、アメリカ2部リーグに所属するサクラメント・リパブリックの同国人FWダヴィアン・キンブラが、何と13歳7か月13日でプロデビューを果たした。もちろん、これはアメリカ史上最年少デビューとなる。
ますます10代に注目が集まるサッカー界だが、一方で問題もある。低年齢時からの“勝利至上主義”や大人からの過度な期待、激しいトレーニングによる心身の健康被害など、課題点は多数存在する。
通常、欧州サッカーについて取り上げているDAZNのレギュラー番組『FOOTBALL FREAKS』だが、#107ではサッカーの“育成”について議論。各FREAKSのMC6人が壮大なテーマを語り尽くした。
サッカー以外の競技では、小学生年代の全国大会を廃止する動きもある。柔道では、審判や対戦相手に罵声を浴びせる親や、成長期の子どもに無理な減量を強いる指導者の存在もあり、小学生年代の全国大会を廃止する決断を下した。
現在子育て中の桑原学アナウンサーは、サッカーにおける小学生年代の指導現場も問題山積だという。
「毎週残念な思いをしています。親、コーチ、監督の方が勝ちにこだわり過ぎて、試合中に相手チームに対してもひどい言葉を使ったりしています」
我が子のことでつい熱くなってしまう親や、熱心な指導がいきすぎる監督・コーチなどが、小学生年代における“勝利至上主義”の原因となっている模様だ。では、海外の状況はどうなのだろうか。
「(スペインでは)親同士が殴り合って警察が介入したり、親が指導者の胸ぐらをつかんだり。だからこそ、クラブにスポーツダイレクターがいて、親と監督が選手の起用などに関して直接話せないように仲介に入ります」(ジャーナリストの小澤一郎氏)
また、親が子どもにどのように向き合うかという点も重要だ。桑原アナウンサーは「サッカー選手になるサポートよりも、サッカー選手になれなかった時にいろいろな選択肢を持てるようにサポートすることの方が大事だと思います」と語る。
「今は日本もスカウト網が発達しているから、埋もれちゃう子って出てきにくいんですよ。だからこそ、親は『あそこのスクールに行きなさい』と言うよりも、『サッカー選手になれなかったとしても大丈夫、世界は広いんだよ』と教えられた方が良いと思います」
日本でも、FW久保建英のように小学生年代から注目を集め、そのままトップレベルの選手にまで成長するケースが多くなってきている。だからこそ、大人のエゴで子どもたちの芽を摘み取ってしまわないような取り組みの実施が急がれている。
FOOTBALL FREAKS
- 配信: DAZN
- 配信日:木曜日(週替わり配信)
- MC:野村明弘、ベン・メイブリー、北川義隆、細江克弥、桑原学、小澤一郎
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