残り5試合と佳境に入ってきたJ1リーグ。第29節で2位・横浜F・マリノスとの天王山を制した神戸が勝ち点「4」差をつけて首位に立っており、クラブ初のJ1制覇へひた走っている。一方で4位の鹿島は、神戸とは勝ち点「11」差とタイトル獲得に向けて厳しい状況に追い込まれており、この直接対決に敗れると、タイトルの可能性が潰えてしまうという状況で直接対決を迎えることになる。
そんな今季のJ1優勝争いの行方を左右する大一番のキーワードとして林陵平氏は、『大迫・鈴木』という両エースの名前を挙げ、「間違いなく、この二人にどれだけボールを集められるかになる」と見どころを紹介した。
この一戦は、[4-3-3]を基本布陣としている神戸と[4-4-2]を採用している鹿島という噛み合わせのゲームとなる中で、林氏は「神戸側は2センターバックとアンカーで、鹿島の前線2枚に対して、鹿島側は中盤の4枚で神戸の中盤3枚に対して数的優位を作る。そこでの攻防がすごくポイントになる」と明かし、陣形の噛み合わせによって生まれる数的優位をうまく突いていけるかが勝負の行方のカギを握る。
また神戸ではFW大迫勇也、鹿島ではFW鈴木優磨が攻撃の起点となる絶対的な存在として君臨しているが、林氏は、「前線にいるところから落ちてきて、ボールを引き出す動きが非常に上手い」と両者の共通点を挙げ、「そこに誰がついていくのかがハッキリとしないと、起点を作られてしまう」と守備する上での警戒ポイントを言及する。
鹿島の場合は、1トップに入る可能性が高い大迫を機能させないために、「鹿島の2センターバックのところで数的優位は確保できている。大迫選手が降りた時に2CBがある程度、捕まても後ろは1枚余れる。なので2センターバックが大迫選手をしっかりと捕まえられるかがポイントになる」と守備時のポイントを語る。
一方で神戸の場合は、鹿島が2トップを採用していることから、「2センターバックが全部ついていってしまうと、もう片方が1対1になってしまう。なので神戸側は降りてきた選手を中盤の選手だったり、ボールが入ったとしてもボランチの選手が鈴木優磨選手をケアしなければいけない」と解説。お互いに抑えなければいけない選手は明白だが、陣形によって異なる対応のやり方をうまく機能させられるかが互いのエースを封じるポイントになる。
改めて林氏は、「この二人が生命線にはなるので、そこをどう抑えるか」が勝負のカギを握ると見ている。
解説陣は、林氏が『2-1』で神戸の勝利を、佐藤寿人氏が『1-1』でドローという予想が分かれた中で、番組としてのスコア予想の最終決定権を委ねられたウエストランド井口浩之氏が『2-1』で鹿島の勝利を予想。スコア予想は三者三様に分かれたが、「やっぱりこういう時に強い鹿島を何度も見てきているじゃないですか。今の勝ち点差を考えても鹿島が頑張ってくれることでより盛り上がる」と熱弁した井口氏の予想が番組としての結論として落ち着いている。
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