21日、各地でJ1、J2、J3の試合が行われた。
7試合が開催されたJ1は、優勝争いと残留争いが注目された。
首位のヴィッセル神戸は、ホームで鹿島アントラーズとの上位対決に臨んだ。勝って下との差を広げたい神戸と敗れれば優勝の可能性が潰える鹿島の試合は、神戸がボールを保持しながら攻撃を繰り出していく。すると16分、井出遥也のクロスを佐々木大樹がヘディングで巧みに合わせ、神戸が先制に成功した。
これで完全にペースをつかんだ神戸は、44分に武藤嘉紀の巧みなクロスを後ろから走り込んできた井出がヘディングで決めて追加点。83分には右サイドのCKからジェアン・パトリッキのヘディングのこぼれ球を佐々木が押し込んでダメ押しの3点目を奪った。
鹿島は後半アディショナルタイムに松村優太がドリブルから見事なミドルシュートを沈めて1点を返したが、追撃はそこまで。3-1で勝利した神戸が大きな勝ち点3を手にし、鹿島は優勝の可能性が消滅した。
一方、2位の横浜F・マリノスは北海道コンサドーレ札幌と対戦。こちらは前半19分に自陣のカウンターから宮市亮が沈めて横浜FMが先制点を奪うと、そこから押し込まれる時間もあったが堅守を見せて試合を進め、84分に杉本健勇が巧みなボレーシュートを決めてリードを広げた。
これで余裕が生まれた横浜FMは、後半アディショナルタイムに2つのゴールを追加。札幌の反撃を1点に抑え、神戸にしっかりと食いついている。
残留争いでは最下位の横浜FCと17位の湘南ベルマーレが意地を見せる。
横浜FCはホームでFC東京と対戦。一つでも勝利を手にし、一個でも順位を上げる必要がある横浜FCは、立ち上がりから積極的な姿勢を見せていく。迎えた32分、自陣でなんとかビルドアップで相手のプレッシングを交わしていくと、前に運んだところでボールを受けた井上潮音がカットインから左足のシュート。思い切りのいいシュートは相手にディフレクトし、そのままゴール右へと決まった。
リードを奪った横浜FCは、その後も攻守に積極的なプレーを披露。後半は相手に攻め込まれる時間も増えたが、体を張った守備で跳ね返し続けて失点を許さず。そのまま1点を守り切り、上にプレッシャーをかける勝ち点3を手にした。
この勝利により最下位転落の可能性もあった湘南だが、こちらも京都との残留争い直接対決で結果を残す。立ち上がりから拮抗した展開で推移した試合、先に動かしたのは湘南だ。37分、岡本拓也がアグレッシブな仕掛けを見せると、三竿雄斗が自陣PA内でファウルを冒してPKを献上。これを大橋祐紀がゴール正面に沈め、大きな先制点を奪った。
後半は京都の反撃を受けることになったが、最後まで落ち着いた守備対応を披露。1点差を逃げ切り、柏との勝ち点差を縮める勝利となった。一方、京都は残留を確定させることができなかった。
J2は1試合が開催され、自動昇格圏争いをしている清水エスパルスがいわきを大量7得点で粉砕。今節でのFC町田ゼルビアの優勝は無くなっている。
2試合が開催されたJ3は、上位の愛媛FCとFC今治がともに勝利。今治は2位の鹿児島ユナイテッドFCの差を暫定ながら「1」としている。
■10月21日開催 結果
・J1第30節:
新潟 1-1 鳥栖
横浜FM 4-1 札幌
横浜FC 1-0 FC東京
G大阪 0-1 名古屋
神戸 3-1 鹿島
京都 0-1 湘南
広島 0-0 C大阪
・J2第39節:
いわき 1-7 清水
・J3第32節:
相模原 1-2 愛媛
琉球 1-3 今治
関連記事
● 【動画】国立開催の大一番、神戸対鹿島のキーワードは『大迫・鈴木』…「この二人が生命線になる」 | Jリーグプレビューショー
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?