今節は上位3チームと下位2チームすべてが勝利する珍しい週末となった。
首位のヴィッセル神戸は、ホームで鹿島アントラーズとの上位対決に臨んだ。勝って差を広げたい神戸と敗れれば優勝の可能性が消滅する鹿島の試合は、神戸が前半からボールを保持しながらペースを掌握。16分に井出遥也のクロスを佐々木大樹がヘディングで合わせて神戸が先制に成功すると、一気に流れを掴むことになった。
勢いに乗った神戸は、44分に武藤嘉紀の巧みなクロスを後ろから井出がヘディングで決めて追加点。83分には右サイドのCKからジェアン・パトリッキのヘディングのこぼれ球を佐々木が押し込んで試合の大勢を決める3点目を奪った。負けられない鹿島は後半アディショナルタイムに松村優太がドリブルから見事なミドルシュートを沈めて1点を返すもさらなる追加点は奪えず。敗れた鹿島は優勝の可能性が消え、3-1で勝利した神戸はしっかりと勝ち点3を積み上げた。
2位の横浜F・マリノスは北海道コンサドーレ札幌とホームで対戦。勝利が欲しい横浜FMは立ち上がりから積極的に仕掛け、前半19分に自陣のカウンターから宮市亮が沈めて先制点を奪うことに成功する。そこから札幌の反撃を受ける時間もあったが、集中した守備で試合を進めていく。
すると84分、右サイドからのクロスを途中出場の杉本健勇が技ありなボレーシュートを決めて大きな追加点。これで余裕が生まれた横浜FMは、反撃を狙う札幌の攻撃を跳ね返してカウンターから後半アディショナルタイムにエウベルが試合の大勢を決める3点目。その後、一点を返されたが、終了間際には植中朝日が決めて4-1で勝利し、神戸をしっかり追走している。
また、金曜日開催となった3位の浦和レッズは、試合開始早々にMF関根貴大が負傷交代するアクシデントに見舞われたが、後半に小泉佳穂のゴールで先制すると、その4分後には荻原拓也が決めて追加点。終盤は危なげないゲーム運びで柏の攻撃を抑え、2-0で勝利している。
残留争いでは最下位の横浜FCがホームでFC東京と対戦。最下位脱出のため是が非でも勝ち点3が欲しい横浜FCは、立ち上がりから積極的な姿勢を見せていく。すると32分、自陣からビルドアップで相手のプレッシングを交わしていくと、前に運んだところで井上潮音がボールを受ける。井上はうまく相手をかわしながらカットインして左足のシュートを狙うと、これが相手にディフレクトしてそのままゴール右へと決まった。
先制点を奪った横浜FCは、攻守にアグレッシブなプレーを続けると、オフサイドでゴールとはならなかったが惜しい場面を作り出していく。後半は相手に攻め込まれる時間も増えたが、体を張った守備で対応。最後まで跳ね返し続けた横浜FCは、そのまま1点差を守り切り、価値ある勝ち点3を手にした。
ただ、17位の湘南ベルマーレも意地を見せる。京都サンガF.C.との残留争い直接対決に挑んだ湘南は、37分に岡本拓也がPA内で倒されてPKを獲得。これを大橋祐紀がゴール正面に沈め、大きな先制点を奪った。後半は京都の反撃を受けたが、こちらも最後まで集中した守備を披露。1点差を逃げ切り、上との差を縮める勝利を手にしている。
■J1リーグ第30結果
川崎F 4-2 福岡
浦和 2-0 柏
新潟 1-1 鳥栖
横浜FM 4-1 札幌
横浜FC 1-0 FC東京
G大阪 0-1 名古屋
神戸 3-1 鹿島
京都 0-1 湘南
広島 0-0 C大阪
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