28日、各地でJ1、J2、J3が行われた。
J1は7試合が開催され、熾烈な優勝争いを繰り広げる上位2チームの行方に注目が集まった。
湘南ベルマーレの敵地に乗り込んだ首位に立つヴィッセル神戸だったが、11分にFW大橋祐紀の3試合連続ゴールで鮮やかなカウンターを沈めた湘南にリードを許し、開始早々に追いかける展開を強いられる。
ただ試合の流れが少しずつ神戸へと傾いていくと、53分には大迫勇也がPKを沈めて同点。さらにアウェイチームが攻勢を強めていく。
それでも神戸は硬い守備を続けた湘南から最後まで勝ち越すゴールが奪えず、ドローで決着。神戸は勝点1を伸ばすに止まった。
一方で神勝ち点「4」差で神戸の背中を追いかける2位・横浜F・マリノスは、敵地でアビスパ福岡と対戦した。
横浜FMが立ち上がりからペースを握り、エースのFWアンデルソン・ロペスが19分に先制点を奪うと、25分には追加点を沈め、エースの2ゴールで前半を2点差で折り返す。
後半も立ち上がりにトップ下に入ったFW植中朝日のゴールでリードを広げた横浜FMが試合終了間際にはダメ押しとなるFW宮市亮の2試合連続ゴールも生まれ、4ゴールで大勝。神戸との勝ち点差を「2」に迫っている。
数字上は優勝の可能性を残している3位浦和レッズは、鹿島アントラーズとの上位対決に臨んだが、最終的にゴールは生まれずスコアレスドローで決着。逆転優勝へ厳しい状況に追い込まれている。
残留争いは、神戸から貴重な勝ち点1を掴んだ湘南に対し、最下位の横浜FCは北海道コンサドーレ札幌に敗れ、勝利した前節の勢いをつなげることができず、最下位脱出とはならなかった。
セレッソ大阪とガンバ大阪の”大阪ダービー”は、開始早々のFWレオ・セアラのゴールを逃げ切ったC大阪に軍配が上がっているほか、MF満田誠の決勝点でFC東京を下したサンフレッチェ広島、DF渡邊泰基のゴールを逃げ切ったアルビレックス新潟が勝利を飾っている。
5試合が行われたJ2では、自動昇格争いの行方に注目が集まった。
先立ってキックオフを迎えた清水エスパルスは、ホームにロアッソ熊本を迎え、26分にMF中山克広の2試合連続弾で先制し、幸先良いスタートを切った。
だが、前半終了間際にMF阿部海斗のゴールで追いついた熊本が、56分にはMF平川怜、67分にはFW伊東俊のゴールで逆転に成功。このリードを逃げ切られた清水にとっては痛恨の黒星となり、明日試合を控える首位のFC町田ゼルビアのJ2優勝が決まった。
この結果を受けて3位ジュビロ磐田と4位東京ヴェルディの直接対決では、勝った方に自動昇格圏へ浮上するチャンスが訪れた。
開始早々にFWジャーメイン良が負傷交代するアクシデントに見舞われた磐田が立ち上がりから積極的にボールを繋いでペースを握っていくが、東京Vも30分を過ぎた辺りから冷静にボールを繋いで、球際の局面ではお互いに強度の高いプレーで見応えある攻防を続けていく。
そういった拮抗した試合展開の中、試合を動かしたのは東京Vだった。51分、東京Vが相手のCKの流れでパスミスを奪ったところから一気にカウンターを発動し、最後はセンターバックのDF林尚輝が前線まで駆け上がってこぼれ球を押し込んだ。
ただ磐田もMF古川陽介やMF藤川虎太朗といった前線の選手を投入し、焦れずに敵陣へと押し込んでいく。そして69分には、MF上原力也の鮮やかなシュートがゴール隅に決まって同点。試合を振り出しに戻す。
お互いに勝利を目指し、積極的に前線へとボールを入れていくが、そこからゴールは生まれずにタイムアップ。最終的に順位の変動は起きず、2位清水との勝ち点差を「1」に縮める痛み分けとなった。
3試合が行われたJ3では、奈良クラブと愛媛FCの上位対決が行われたが、愛媛がMF石浦大雅の2ゴールの活躍で3連勝を飾っている。松本山雅FCは、SC相模原を下し、暫定で6位へ浮上。FC大阪とガイナーレ鳥取の一戦は、両者ともに1ゴールずつを奪う痛み分けに終わっている。
■10月28日開催 結果
・J1第31節:
札幌 2-1 横浜FC
鹿島 0-0 浦和
湘南 1-1 神戸
京都 0-1 新潟
C大阪 1-0 G大阪
福岡 0-4 横浜FM
FC東京 1-2 広島
・J2第40節:
清水 1-3 熊本
仙台 1-1 山口
磐田 1-1 東京V
藤枝 1-0 水戸
長崎 1-2 徳島
・J3第33節:
奈良 0-3 愛媛
相模原 0-2 松本
FC大阪 1-1 鳥取
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