公式戦3連勝から一転、先週のミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)でFW上田綺世を擁するアヤックスに1-3と敗れたラツィオ。日本時間31日に行われるセリエAの次戦では、前節を終えて5位と好調のフィオレンティーナをスタディオ・オリンピコに迎える。9位と出遅れているラツィオの29歳MFダニーロ・カタルディがセリエAのマッチプログラムのインタビューで意慾を燃やした。
「リベンジの気持ちが強い。アヤックス戦では低調なパフォーマンスとなったが、こうしたことは、ヨーロッパの舞台で許されないことをみんながわかっている。良くない夜になってしまったが、これから多くの試合が残されているので、今後への偉大な教訓としたい」
「フェイエノールト戦を通じ、すべての試合において全力でプレーしなければならないという自覚を得た。現在のカルチョとは、どんなカテゴリーであっても、全力で相手に挑まなければ苦戦するものだ。僕らはこの考え方を信条とするべきだ」
「フィオレンティーナ戦は難しい試合になるだろう。(ヴィンチェンツォ)イタリアーノのような素晴らしい指揮官による昨シーズンの仕事を自信としていて、価値のあるチームだ。攻撃的なメンタリティがあるので、僕らは上手く相手のプレスをかわし、スペースを見つけなければならない」
「戦術とは別に、順位表において重要となる3ポイントを持ち帰るための意欲と努力の面で重要な仕事をする必要があるだろう。フィオレンティーナの価値は知っているが、自分たちの価値もわかっている。開幕直後の2連敗で高い代償を払ったが、現在は正しい道を進んでいるように思う」
「現時点で僕の最優先事項は、リーグ戦において、ラツィオをふさわしい順位へ導き、UCLにおいて、僕らの本当の姿がフェイエノールト戦とは異なるのを見せることだ」
(C)Getty images
フィオレンティーナ戦、鎌田大地の先発は?
日本代表MF鎌田大地は、セリエAにおいて第4節のユヴェントス戦を最後にスタメンの座から遠ざかる。直近のUCLフェイエノールト戦においては出番が訪れず、ベンチからチームの敗戦を見守った。そんな中、イタリア紙がラツィオの現状を分析した。
まず『Corriere della Sera』は、「忘れられた者たちのラツィオ」と綴り、直近の試合でスタメンから外れていたカタルディや鎌田、ルカ・ペッレグリーニらに言及。「少なくともフェイエノールト戦までは、忘れられている、もしくはそれに近い状態だったが、明日から何かが変わる可能性がある」との見解を示した。
このため、「日本人選手は再抜てきの方向へ。カマダは居場所を再び見つける」とフィオレンティーナ戦で出番が与えられる可能性を示唆した。
『Il Messaggero』は、マウリツィオ・サッリ監督が敷く4-3-3の中盤でアンカーにカタルディ、左インサイドハーフにルイス・アルベルトの先発の可能性を示唆。「カマダと(マテオ)ゲンドゥージが右IHのポジションを競う」見通しであることを指摘しつつ、予想スタメンには鎌田の名前を綴った。
『Corriere dello Sport』もまた、中盤のポジション争いに注目。アンカーの位置ではニコロ・ロヴェッラがベンチスタートとなり、代役にはマティアス・ベシーノよりカタルディが有力と予想した。
ベシーノのレジスタとしての先発について、「サッリがカマダとルイス・アルベルトを組み合わせる場合」に考えられると指摘。しかし「指揮官がUCLで日本人選手を起用しなかった後悔を告白したにもかかわらず、可能性はあるが確実ではない」との見通しを示した。
また、「カマダは左IHの方がより実力を発揮できる」とし、日本代表MFをスペイン人MFの代役として起用する選択肢を挙げつつ、「欧州カップ戦出場圏内へ浮上するために決定的な極めてデリケートな一戦において、イル・マーゴ(魔法使いの意味でルイス・アルベルトの愛称)がベンチに座るのは想像しがたい」と結論付けた。
したがって「いつも通り中心となるルイス・アルベルトとともに、ベシーノよりカタルディ、カマダよりゲンドゥージ」の先発が濃厚であると予想した。
放送・配信予定
- ラツィオ vs フィオレンティーナ
- 配信:DAZN(録画) 2023年10月31日(火)日本時間22:45~予定
- キックオフ:2023年10月31日(火)日本時間4:45
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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