【プレビュー】昇格王手の首位愛媛はホームでYS横浜と対戦。愛媛が勝利、富山が引き分け以下でJ2復帰が決定！ ｜ Jリーグ

J3リーグもラスト5試合と佳境を迎えている。

前節は、首位の愛媛FC、2位の鹿児島ユナイテッドFCの上位2チームが勝ち点3を獲得し、昇格に向けてしっかりと前進した一方で、その背中を追う3位カターレ富山がドロー、4位FC今治が黒星など、後続チームは勝ち点を取りこぼす週末となった。この結果によって今節、愛媛が勝利して勝ち点「67」に伸ばし、勝ち点「53」の富山が引き分け以下に終わった場合、愛媛の2位以内が確定。J2復帰に王手をかけて今節を迎えることになる。

そんな愛媛はY.S.C.C.横浜をホームに迎える。

愛媛は4試合勝ちなしだったところから3連勝を飾っている。前節は、試合開始前時点でリーグ最少失点だった奈良クラブを相手に、前後半の立ち上がり、さらに試合終盤にゴールを奪い、勝負どころを逃さない戦いぶりで昇格に王手をかけた。特に前節、2ゴールの活躍を見せたMF石浦大雅が後半戦に出場機会を増やし、トップ下で目覚ましい活躍を見せている。後半戦最初のゲームで途中出場から初ゴールをマークし、それを機にスタメンに定着すると、その後は5ゴール4アシストと目に見える数字を残してきた。昇格がかかる大一番、チームに悲願をもたらす活躍を見せられるか注目だ。

ただYS横浜も負けず劣らずの好調ぶりを維持している。直近4試合は、いずれもクリーンシートに抑え、4連勝中。現在９位で、昇格圏までは勝ち点差が「9」と厳しい状況に立たされてはいるが、この勢いを続けていければ、大逆転も夢ではない。倉貫一毅新監督の下で7勝2敗という好成績で巻き返しを見せるアウェイチームが、昇格王手をかける首位を撃破することになれば、昇格争いの台風の目となり得るだけに今節の行方に注目が集まる。

また同じく昇格圏にいる鹿児島は、ホームに奈良を迎える。

鹿児島は、第31節でヴァンラーレ八戸に敗れ、大島康明体制での初黒星を喫したが、その流れを引きずらず、前々節はいわてグルージャ盛岡、前節は福島ユナイテッドFCを完封し、再び連勝街道を歩み出している。今節は、センターバックの主軸を務めてきたDF岡本將成を出場停止で欠くことになるが、その中でクリーンシートを継続できるか。ライバルとの差を広げるためにもこの連勝を伸ばしていきたいところだ。

一方の奈良は、正念場だ。前節は今季、ワーストタイの3失点で愛媛に完敗。昇格圏との差は「10」に広がり、厳しい状況に立たされている。だが、鹿児島、富山と続く連戦を勝利で乗り越えられれば、一気に昇格への可能性を切り開くことができる。そのためには愛媛と並んでリーグトップの得点力を誇る鹿児島の攻撃陣をいかに抑えられるか。ロースコアな展開に持ち込んで、上位撃破を成し遂げられるか注目だ。

現状、昇格争いは数字上は13位の岐阜まで逆転の可能性が残されているが、シーズン終了のカウントダウンが始まった中で、どのチームが希望を繋ぎ止め、一方で脱落していくか。J3の最終盤からも目が離せない。

J3リーグ第34節 対戦カード

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