前節は試合終了間際のチーロ・インモービレの決勝弾でフィオレンティーナに劇的な勝利を収めた7位ラツィオ。日本時間4日、リーグ戦4連勝を目指して敵地でボローニャ戦に臨んだが、後半開始直後に先制点を奪われると、そのまま0-1と敗れて暫定8位へと後退した。
ラツィオの指揮官マウリツィオ・サッリが試合終了後、『ダゾーン』のインタビューで敗戦の弁を述べた。
「前半は素晴らしかったが、後半開始から20~30秒ほどでゴールを奪われた。軽はずみな失点だったと言える。開始から10分くらい苦しんだ後であれば、アプローチの問題と言えるが、これほど短時間での失点なので、アプローチの問題なのか、偶然だったのか、評価はしづらい」
「その後のボール支配は良かったが、相手のエリア内において反発心が感じられなかったように思う。ただ、我々にとってやや理不尽な結果だ。スコアレスドローに終わるべき試合だったが、自らのミスにより高い代償を払うことになってしまった」
ラツィオは、2-0で勝利を収めたサッスオーロ戦のように、前半から積極的にプレスを仕掛け、ボローニャのビルドアップを阻んで相手を困難に陥れていた。サッリはゴール前の闘志が足りなかった点と指摘しつつ、引き分けがふさわしい試合であったと強調した。
「現在のボローニャと対戦するのは、どのチームにとっても難しく、問題となる。我々の前半の試合運びは正しかったように思うが、失点した後については課題があるかもしれない。エリア内を攻撃する際に闘志や積極性があまり感じられなかった」
「試合が拮抗していたとは思わない。特に前半は、我々が完全に主導権を握っていて、決定機が2、3回あったが、決めきることができなかった。一方、ボローニャも決定機はほとんどなかった。両チームともに良いプレーを見せたが、チャンスの数を踏まえると、この試合は0-0で終わるべきだった」
またサッリは、フィオレンティーナ戦で決勝点を挙げた主将のインモービレではなく、またしてもタティ・カステジャーノスを先発起用した理由に言及。「カステジャーノスを起用したのは、調子が良かったからだ。インモービレは数々のトラブルを抱えていたこともあり、現時点でフィジカルコンディションがベストではない」と説明した。
なお、日本代表MF鎌田大地はリーグ戦7試合連続でベンチスタート。試合前は左インサイドハーフのルイス・アルベルトに代わって出場する可能性も現地でささやかれていたが、81分にマテオ・ゲンドゥージに代わって右IHで途中出場した。
ラツィオ指揮官は、不動のスペイン人MFだけでなく、右IHで頭角を現すフランス人MFを高く評価。ボローニャ戦終了後も「ゲンドゥージは若いにもかかわらず、重要な経験のある選手だ。おそらく性格的な面で、我々のプレースタイルへの適応が比較的早く進んだのだろう。良いパフォーマンスを見せているので、この調子で続けて欲しい」などと賛辞を贈っている。
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