ユヴェントスOBのアンドレア・バルザーリ氏やインテルOBのボルハ・バレロ氏ら解説陣が『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」に出演。サッカー界を賑わせている指揮官のイタリア復帰の可能性について、それぞれの考えを明かした。
イタリアの解説陣は、日本代表MF三笘薫が所属するブライトンの指揮を執る44歳のロベルト・デ・ゼルビの去就に注目。かつてサッスオーロやベネヴェントなどを率いたイタリア人指揮官のセリエA復帰について議論した。まずはインテルOBのバレロ氏が語った。
「私は個人的に難しいと思っている。説明しよう。イングランドにおいて、イタリアやスペインでは決して与えられることのないステータスを与えられている。デ・ゼルビは現在、監督として信頼され、すべてを与えられ、チームで穏やかに仕事をさせてもらえている」
「したがって近い将来、彼をイタリアで見ることは難しいだろう。彼のようなアイディアを持つ指揮官なら、きっとセリエAでも同様に好成績を収められるはずなので、イタリアで見てみたいとは思う。しかし現時点では困難だ」
ダヴィデ・ベルナルディ記者も続けた。
「デ・ゼルビがイングランドで得た信頼を手放すことは難しい。もしイタリアへ戻ってくるとしたら、本当に大きな挑戦になるだけに、私も見てみたい。ボルハが言うように、これほどのステータスと信頼を獲得した地を離れることは難しい。イタリアに戻るとして、ビッグクラブの指揮官に就任すれば、リスクを伴うテストになるかもしれない」
一方、ステファノ・ボルギ記者は、将来的なデ・ゼルビのセリエA帰還を確信している。
「近い将来は難しいかもしれないが、デ・ゼルビは、きっとセリエAへ戻ってくると思う。おそらく、いくつかのタイトルを手土産にね。ただ、現時点はイングランドにかなり根付いていて、ロケット台から飛び立とうとしているところだ」
「来シーズン、イタリアのトップクラブから声が掛かったら? 交渉はできるかもしれない。だがブライトンでチーム作りをし、居心地よく過ごしているように見える。ただ、来シーズンはイタリアだけでなく、欧州のトップレベルの多くのクラブが、指揮官探しを行うはずだ」
最後に、バルザーリ氏が自身の考えを明かした。
「私は彼のことを評価している。個人的に知っているわけではないが、彼の練習やプレースタイルに関する資料に目を通した。デ・ゼルビは、自らの仕事に関して本当に確信をもって行っている人物に見える。そして自らの仕事を見せることを恐れていない」
「なぜなら彼は、どのようにすれば、自らのカルチョを選手たちに表現させられるかをよく理解していて、さらに他の指揮官たちにはできないことであるとわかっているからなんだ。カルチョにおいて、コピー&ペーストをしようとしても、上手くコピーできないものだからね」
「デ・ゼルビは成長を求める指揮官だと思う。もしイタリアのビッグクラブへやって来たとしたら、彼にとって大きな挑戦になるはずであり、彼はきっと挑戦を求めているはずだ」
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