4年ぶりにホーム2連敗のミラン
公式戦3試合未勝利の3位ミランは、ステファノ・ピオリのチームに2戦2分と負けなしのガブリエレ・チョッフィが率いる17位ウディネーゼとホームで対戦。62分にPKを献上して先制点を奪われると、0-1と敗れ、相手に今シーズンのセリエA初勝利をプレゼントした。
「ミランが自信を失ったことは間違いない。選手のフィジカルトラブルに悩まされ、特に守備陣は厳しい台所事情にある。リーグ戦やUEFAチャンピオンズリーグで非常に重要な試合が続く中、チームは自信を失いつつある。昨シーズンも苦しい時期があったが、それを乗り越え、強くなって戻ってきた。今年もそれができるはずだ」
さらに司会者から、一部の新加入の選手に関して過大評価があったのかを問われたステファノ・ボルギ記者がミランの現状を分析した。新選手が多い中、ケガ人が出たことで連携性を高められなかったことがマイナス要素となったことを指摘しつつ、ウディネーゼ戦の敗戦は、今後が危ぶまれるものであると主張した。
「開幕直後のミランは、どんな相手でも勝てると思われていた。それから一転して、現在は残留争いレベルのチームだと言われている。だが私は、ミランが前者でも後者でもないと考える。ケガ人が相次いだことが決定的だった。ミランは今夏、大革新を行ったチームで、他のリーグからやって来た若手選手が多い。一緒に多くの試合をこなすことで、チームの継続性が加速したはずだった」
「ダービーは別として、他の試合はパフォーマンスに結果が伴わなかったが、昨日のミランは本当にひどい試合をした。2トップというフォーメーションを選択し、機能していないにもかかわらず、試合終了まで固執し、試合自体が良くないものだった。昨日の試合はまさに警鐘になったと言える」
ユヴェントスOBのバルザーリ氏も、ピオリのチームについて自身の考えを明かしつつ、ボルギ記者に同意し、成績低迷を案じた。
「現在のミランの状態は一筋縄ではいかない。新選手は、別のリーグ、別のシステムのチームからやって来たのだから、最初のインパクトは良かったとしても、困難の時がやってくれば、誰がパーソナリティを持っているのかがわかるうえ、パーソナリティがあったとしてもパフォーマンスは低下してしまう」
「負傷離脱した選手たちの影響を受けているという我々の分析は正しいと思うが、ステファノが話した通り、今日の試合結果が一番心配だ」
インテルとユヴェントスの優勝争い
続いて『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、首位インテルと2位ユヴェントスによるスクデット争いについて議論を行った。まずはボルギ記者が口を開き、インテルの優勢を指摘しつつ、ユヴェントスが優勝を目指すためには、さらなる飛躍が必要であると主張した。
「インテルは最強のチームだ。ユヴェントスが限界突破するためには、プラスアルファの何かを見つけなければならない。勝ち点はわずか2ポイント差だが、両チームには10得点の差がある。ユヴェントスは、スクデット争いに加わる条件が揃っていると思うが、偉業を成し遂げ、奇跡を起こすためには、もっと自らのクオリティのあるプレーを仕掛けていく必要があるだろう」
ユーヴェOBのバルザーリも、ボルギ記者に同調。自らのプレーに対する愛を示していく必要性を訴えた。
「(マッシミリアーノ)アッレグリは自身の哲学を貫くだろうが、ステファノの言うように、プラスアルファの何かをするべきだ。ただ、ユヴェントスもホームにおいてはもっと積極的にプレーを仕掛けていたように思う。そこにもっと力を入れていくべきだ。プレーに対する愛をもっと強く持つべきだ」
(C)Getty Images
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