J1は優勝争いと残留争いがさらに白熱している。
優勝争いの大一番となったのは3位の浦和レッズと首位の神戸が激突した一戦だ。試合は序盤こそ浦和が勢いを持って試合に入るが、神戸も前線からのプレッシングなど強度を高めながら反撃。拮抗した展開で前半をスコアレスで折り返すことになった。
後半も互いにチャンスを作りながら得点が決まらない時間が続いたが、72分に試合が動く。FKの流れから何度もクロスを送り込んでチャンスを伺う神戸は、初瀬亮のクロスに大迫勇也がヘディングで折り返すと、最後は打点の高いヘッドでマテウス・トゥーレルが押し込んで、ついに先制に成功した。
これで後がなくなった浦和は、選手交代を駆使しながら猛反撃を敢行。すると後半アディショナルタイム、ホセ・カンテが相手DFに囲まれながらもこぼれ球を拾うと右足を一閃。ゴール左に流し込み、土壇場で同点に追いつき、これで試合は決したかに思われた。
しかし、ドラマは最後の最後に待っていた。自陣で相手のFKのチャンスを与えてしまった神戸だったが、このFKを前川黛也がキャッチしたところからカウンターを発動。そして、ロングボールをうまく抑えた大迫が無人のゴールに流し込んで勝負あり。神戸が劇的勝利を手にして首位をキープした一方、浦和は2位以内の可能性が消滅した。
また、横浜F・マリノスがセレッソ大阪に勝利したことで、残り2試合で優勝争いの行方は神戸か横浜FMの2チームとなった。
残留争いでは下位3チームがそれぞれ勝ち点を手にする結果となった。
17位の湘南べるまーれはホームで名古屋グランパスと対戦。前半15分に巧みなパス交換からエースストライカーの大橋祐紀が決め切って幸先の良いスタートを切る。その後、ピンチをGKソン・ボムグンを中心に抑えると、23分には阿部浩之が倒れながらも大橋へ繋いだところからカウンター。一度は弾かれながらもランゲラックとの1対1を制し、大橋がこの日2点目のゴールを奪うに至った。
後半は押し込まれる展開が続いたが、守備陣が体を張って対応。63分に名古屋に1点を返されたが、最後までリードを守り切った湘南が大きな勝ち点3を獲得した。
これで負けられなくなった最下位の横浜FCは、サガン鳥栖と敵地で対戦。こちらの試合は序盤から打ち合いの展開に。10分に右サイドからのクロスをユーリ・ララが頭で合わせて先制したが、その4分後には堀米勇輝がゴールを奪取。試合はすぐに振り出しに戻った。それでも、前半アディショナルタイムに横浜FCがPKをカプリーニが沈めて再び勝ち越し。前半のうちにリードを奪って後半へと折り返した。
後半は鳥栖が数多くのチャンスを作るも、横浜FCは集中した守備でゴールを死守。試合終盤には右サイドをスピードに乗ったドリブルで切り裂いた近藤友喜が、相手GKの股を通す技ありゴールで突き放しに成功した。このまま勝利した横浜FCは勝ち点3を上積みし、次節の湘南との直接対決に弾みをつけている。
一方、16位の柏レイソルは鹿島アントラーズとドロー決着で勝ち点1。最下位の横浜FCとの勝ち点差が「2」に縮まってしまった。敗れたガンバ大阪、引き分けた京都サンガF.C.を含め、5チームが残り2試合で残留がわからない状況となっている。
■J1リーグ第32節 結果
札幌 0-0 広島
湘南 2-1 名古屋
新潟 0-0 FC東京
鹿島 1-1 柏
G大阪 1-2 福岡
鳥栖 1-3 横浜FC
川崎F 3-3 京都
横浜FM 2-0 C大阪
浦和 1-2 神戸
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