タイ紙『ネーション』は22日、石井正忠氏が新監督に就任したことを伝えた。
『ネーション』によると、石井氏の正式な就任発表は間もなく行われる模様。石井氏は今年8月にタイ代表のテクニカルディレクターに就任し、マノ・ポーキング前監督の退任を受けて新監督に抜擢された形となった。
また、同紙は石井氏抜擢の理由について、チームマネジャーを務めるヌアルファン・ラムサム氏の考えを引用しながら次のように伝えている。
「ラムサム氏は『新監督を選ぶ過程で度重なる検討を行った結果、石井氏と彼のコーチングスタッフを任命する決定に至った』と語った。『カタールでのAFCアジアカップ2023や、残りのFIFAワールドカップ(W杯)アジア2次予選を戦う上で時間が限られていることを考慮すると、タイ代表チームに精通し、豊富な情報を持っている指導者の必要性に基づいた決定だ』と彼女は付け加えた」
現在56歳の石井氏は、2016年のクラブW杯で鹿島アントラーズを率いて、アジアクラブとして初の決勝進出に導いた。
2017年に監督として就任した大宮アルディージャでは、2018シーズンに明治安田生命J2リーグを5位で終え、J1参入プレーオフに出場。同プレーオフで敗退するも、アグレッシブなスタイルをチームに浸透させた。
2019年にはサムットプラーカーン・シティの監督に就任し、タイ・リーグ1初挑戦。2021年からはブリーラム・ユナイテッドの監督を務めていた。
今回、石井氏がタイ代表監督になったことで、同国代表の日本人監督は西野朗氏に続く2人目となる。タイ代表はW杯アジア2次予選で、初戦こそ中国代表に1-2で敗れたが、続くシンガポール代表戦は3-1で勝利し、グループCで2位につけている。
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